人気タレントのブログが詐欺サイトのPRに利用されていた−。取引価格が格安な代わりに入札のたびに手数料が取られる「ペニーオークション」と呼ばれるインターネットオークションで、手数料をだまし取ったとして、サイトの運営者ら4人が先ごろ、京都、大阪両府警に詐欺の疑いでを逮捕されたが、女性人気タレントがこのサイトを利用して電化製品を格安で落札したとブログに掲載していたことが分かった。
両府警に逮捕された大阪市中央区の会社役員、鈴木隆介容疑者(30)ら4人は、2010年6月までにペニーオークションサイト「ワールドオークション」を開設したが、実際には商品を落札できない仕組みにしたうえで「激安価格で落札できる」などと表示。顧客の女性2人から計6000円をだまし取った疑いが持たれている。会員数は10万人以上とされ、総額数千万円の手数料が支払われたとされる。
「ワールドオークション」をめぐっては、グラビア出身の人気女性タレント(35)が2年前、自身のブログに、同サイトを利用して空気清浄機を1080円で落札したと記載していたことが判明。12日付の読売新聞によると、このタレント側は「落札は嘘で、知人から『サイトの運営者から30万円をもらえる。アルバイトをしないか』と誘われた。サイトは利用していない」と警察に説明したという。
このタレントが利用していたブログ運営会社のサイト内でブログを解説している他のタレントや芸人も、同様のペニーオークションサイトでスマートフォンや電化製品を格安で落札していたことを紹介していた。“広告塔”として利用された格好だが、芸能人側の姿勢を問題視する声も上がっている。
ステマよりひどいペニーオークション事件!削除されたアメブロ芸能人日記の魚拓リンク
詐欺容疑で逮捕された大阪市のインターネット関連会社役員、鈴木隆介容疑者(30)らが運営していたのは「ワールドオークション」。女性タレントは平成22年12月27日のブログで、「お友達から教えてもらったワールドオークションってサイトでお買い物してみたよ」「1080円で落札したの」などと書き込み、空気清浄機と一緒に写った写真やサイトのアドレスも載せていたという。
京都府警によると、サイトは「最新家電を激安で落札できます」などとうたっていたが、実際は参加者が入札するたびに必ず高値を更新するサクラや、自動更新プログラム「ボット」を利用。落札できない仕組みになっていた上、商品も存在しなかったとみられる。
ネット上には、他のタレントも同様の書き込みをしていたという情報もあり、両府警は、所属事務所を通じて確認している。
■ペニーオークション
入札の度に70円前後の手数料が取られるインターネットオークション。開始価格が低く、格安で商品を落札できることを売りにしている。2005年ごろドイツで考案され、小銭という意味もある英国の通貨単位「ペニー」を冠して呼ばれるようになった。国内では09年末から業者が増え始め、全国の消費者センターに「いくらやっても落札できない」との苦情が急増。景品表示法に抵触する恐れがあり、消費者庁が注意を呼び掛けている。
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広告塔だったタレントを加害者とすべきか、被害者とすべきか。