大相撲初場所(8日初日、東京・両国国技館)を控えた4日、二所ノ関一門の連合稽古が東京都江東区の尾車部屋で行われ、新大関の稀勢の里が琴奨菊、琴欧洲の両大関らと熱のこもった申し合い稽古を行った。
心身の充実ぶりがうかがえる28番だった。このうち19番の相手は本場所で6連敗中のライバル琴奨菊。頭からぶつかり合い、鼻血を流し、負けては悔しさをあらわにする気持ちの入った内容。
稀勢の里
力を隠しても仕方ない。相手も気合入っていたし、良い稽古ができた。
左を差し合う形では、重心の低い琴奨菊に押し込まれる場面が多かったが、押しの間合いでは左のおっつけを利かせるなど攻勢。11勝8敗とやや優勢で稽古を終えた。
稀勢の里
なかなか本場所で勝てないから少しでも収穫をと思った。結構良い感じだと思いますけどね。
勝負のポイントに挙げたのは立ち合いの角度。
稀勢の里
高すぎてもダメだし、低すぎても出足がなくなる。ちょうどいい所を研究していかないと。
同じ大関として本場所で対戦する日に向け、気を引き締めることを忘れなかった。
(MSN産経ニュース「【大相撲】稀勢の里、気迫の28番 二所一門連合稽古」より)