那覇署によると、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の海兵隊中尉が那覇市内のビルに侵入したとして住居侵入容疑で逮捕された事件で、トーマス・チャンケット容疑者(24)が「17日午後8時半から翌朝6時まで、市内の飲食店3軒で1人で酒を飲んだ」と、米軍の夜間外出禁止令(午後11時〜午前5時)を破っていたことを認める供述をしているらしい。
また、チャンケット容疑者(24)が、在日米軍人の夜間外出禁止令を承知の上で「知り合いの日本人の女性店員と飲むため飲食店に行った」とも供述しているという。
同容疑者は18日早朝、那覇市牧志の雑居ビル4階の飲食店従業員男性(30)宅に侵入した疑いが持たれている。当初は、「飲食店で知り合った日本人女性から、『この部屋で休んでいい』と言われたので入った」と一部容疑を否認。しかし、その後の調べに対し、「思い違いでそのような事実はなかった。酔っていたので、どのように部屋に侵入したのか覚えていない」と供述しているという。
ただ、その供述は、捜査員により記憶のすり替えが行われた可能性もある。その点は、インタビューが全面可視化や弁護士立ち会いでもないので、確認の取りようがない。
また、「このような事件を起こして恥ずかしい。被害者を怖がらせて申し訳ない」とも話しているという。
沖縄県の古波蔵健基地防災統括監は19日、米軍キャンプ瑞慶覧(沖縄県北中城村など)を訪れて在沖縄米海兵隊のウィリアム・トルーアクス政務外交部長と面会し、海兵隊員による那覇市内での住居侵入事件に抗議するとともに、兵士の夜間外出禁止措置の順守状況と、監視体制を公表することなどを要請した。
古波蔵統括監によると、トルーアクス部長は「大変遺憾で、恥ずべき事件だ。捜査には協力していく」と謝罪。また、「基地間の移動や公務の場合は夜間でも外出が認められる。(全ての兵士の把握は)なかなか難しい」とし、監視徹底は困難だとの考えを示したという。
在日米軍司令部は10月に同県内で発生した集団強姦致傷事件を受け、国内全兵士に夜間外出禁止令(午後11時〜午前5時)を出したが、発令後も禁止時間帯に米兵による事件が発生した。抗議後、記者団の取材に応じた古波蔵統括監は「米軍の再発防止策、規律の保持については重大な疑問を持たざるを得ない」と話した。
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米軍関連の事件や事故は今後も起こるだろう。しかし、それ自体が問題ではないはずだ。事件や事故の処理の仕方が問題である。しかし、沖縄人はどうも事件や事故の発生自体を問題としているらしい。それは困難だろう。まるで「お月さまを取ってくれと泣く子かな」が今の沖縄人の精神状態らしい。
夜間外出禁止令が破られたことは問題ではない。破った者への処罰がなければ問題である。沖縄県の言い分は「殺人罪とルールがあるのに、それが守られていない。そのルールの実効性には疑問がある」としているのと同じである。