沖縄県読谷村で酔った米兵が住居に侵入、男子中学生を殴ったとされる事件で、県警が傷害などの容疑で事情聴取した嘉手納基地所属の米兵(24)が、被害者の両親に面会し謝罪した。面会に同席した石嶺伝実村長が明らかにした。
米兵と両親は10日夜、村役場で約1時間半にわたって面会した。被害者の中学生は、別室のモニターで見守ったという。
石嶺村長によると、米兵は上官2人と一緒に村役場を訪れ、被害者の両親に「取り返しのつかないことをしてしまった。日本で裁きを受け、一生懸命償いたい」と謝罪した。
米空軍兵による住居侵入中学生傷害事件で、加害者の米兵とその上官ら5人が10日、読谷村役場で被害者の両親と面会し、謝罪した。同席した石嶺伝実読谷村長らによると、米兵は憔悴した様子で「本当に取り返しのつかない申し訳ないことをした」と頭を下げた。両親は「謝罪はしっかりうけとめるが、この後、ちゃんと償うことを約束してください」と訴えたという。
冒頭、加害米兵らは立ったまま、謝罪の言葉を述べ、頭を下げた。被害者(13)は別室で待機していた。米兵はこれまでに4回、県警の取り調べを受けた。上官は「私らは今後も捜査に協力する。今後、さらなる綱紀粛正に努める」と話した。
両親は「落ち着いて生活できる状態にない。事件のせいで元の生活には戻れない」と訴えた。母親は米兵を見て、言葉を発する前にこみ上げる涙を抑えることができなかったという。
石嶺村長は面談で「村民は事件に怒り心頭だ」と述べた。新垣修幸村議会議長は面談で「わびる気持ちがあるなら警察に出頭しなさい」と訴えた。上官は「日米地位協定に関わるので私たちはコメントできない」とした。
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この事件は、まず米兵が3階建ての1階にある居酒屋に入ったときからはじまる。23時になり店長が米兵に「外出禁止がでているから帰れ」と命令をした。この米兵は基地外に住んでいる。そうした事情もあったかどうかは知らないが、命令されたことで、突然、米兵が暴れだした。そして店を出た米兵は建物の3階へと逃げる。そして施錠をせずに就寝していた住居へ入り、事件に至っている。つまり逃走過程での突発的出来事である。無施錠も合わせて『謝罪はしっかりうけとめるが、この後、ちゃんと償うことを約束してください。落ち着いて生活できる状態にない。事件のせいで元の生活には戻れない。(両親)』という訴えが、私たちの耳に素直に入るものだろうか?