宜野湾市 18時22℃くもり
那覇では曇、最高26.3 ℃、最低19.3 ℃。
20時、寒冷渦がようやく抜けて、気圧配置が変わり始めた。低気圧と高気圧が交互になり、今日は北日本で冬型、東日本は移動性高気圧に覆われる。明日は九州から天気は下り坂で、日曜は全国的に雨になりそう。東京も日曜の午後から、まとまった雨になりそうです。
国の天然記念物ヒシクイが、金武町内の水田地帯に飛来している。8日午後には、収穫前の黄金色に輝く稲穂の前で、旅の疲れを癒やすように羽を伸ばす姿が確認された。ガンカモ科で、体長85センチほど。全身が暗褐色、黒いくちばしの先端にだいだい色の帯があるのが特徴。県内には冬季にごく少数が繁殖地のシベリアなどから渡ってくる。
「冬の貴婦人」と呼ばれる渡り鳥タゲリも近くで昆虫などのエサをついばんでおり、鳥たちは冬支度を始めている。飛び立つ際に「ミュー」と子ネコのように鳴くのが特徴。黒く長い冠羽をなびかせ、光沢を帯びた羽が秋晴れのもと輝いている。チドリの仲間。夏季にユーラシア大陸で繁殖し、日本には越冬のために飛来する。
春と秋の旅鳥として、県内にごく少数が飛来するホシムクドリの群れが8日、町内で確認された。水田地帯で昆虫などを探し、歩き回っていた。イギリスや北アフリカ、ヨーロッパ、インド北部などで繁殖し、冬になると、繁殖地よりも南に移動する。暗い体色に星状の斑点がちりばめられているのが特徴。
石垣市大浜の前津栄信さん(77)の畑でテングノハナが満開している。テングノハナはハスノハギリ科テングノハナ属のつる性植物。日本国内では石垣島にしか生育しておらず、非常に貴重な植物となっている。 茎は淡紫色で長さは10メートルに達する。花は雌しべと雄しべがある両性花。午前中に淡い紅色や赤紫色の花を咲かせ、昼すぎにはしぼむ。
前津さんによると、花は10月中旬から咲き始め、12月までは満開の花が楽しめるという。前津さんは石垣市内の海岸で8年前にテングノハナを見つけ、枝を切り取って畑に植栽。5年前から花が咲くようになったという。貴重な植物だけに徐々に数を増やし、これまで石垣市教育委員会や市民会館などに苗を提供している。前津さんは「今後は石垣市内の公共団体や学校などにも苗を提供し、普及を図りたい。子どもたちの良い教材にもなると思う」と話した。
本島北部の県有林における森林整備事業で、植林などを行う造林事業の費用対効果の算出根拠である基礎資料の一部に、出典根拠の不明な資料があることが9日までに分かった。県森林緑地課は再計算後の数値自体は適正と主張。一方、林道事業での基礎資料の一部不存在は林道の公金差し止めなどを県知事に求める訴訟で明らかになっており、原告側は「森林整備事業全体で基礎資料の一部がなく、事業そのものに費用対効果がないことは明らかだ」として中止を求めている。
森林整備事業は、植林などの造林と林道整備の両事業がある。造林が主目的で、林道は造林のための管理道として整備している。
同課によると、出典根拠が不明だと判明したのは、造林事業で流出土砂量を求める基となるデータなど。このほか年間平均降雨量の基礎資料が確認できなかった部分や、基礎資料のない林道と同じ数値を使っていたものもあった。
費用対効果は訴訟の大きな争点となっている。県は林野庁への補助金申請の際に、同効果の数値は基準の1・0を超え、適正だと主張。一方、原告側は県の算出根拠が不明だとして信用性を否定している。
造林の基礎資料の問題について、同課は林道の基礎資料問題発覚時の2009年から内部で実施した再検証で判明したと説明。その後、林野庁と調整して再計算した数値自体は適正との認識を示した。林道問題後、議会でも林道に対する指摘だけだったため、造林の基礎資料の問題を明らかにしていなかったという。
県は県有林について、県公共事業評価監視委員会の休止妥当との答申結果なども踏まえ、09年度から林道工事を休止。造林事業も裸地での植林などにとどまり、伐採は見合わせている。現在、環境に配慮した森林整備事業全体の見直しを進めているという。
一方、国頭村有林では現在、伐採事業が進められている。
訴訟の原告側代理人、市川守弘弁護士は「貴重なやんばるの森を破壊し、経済効果もない事業は中止すべきだ」と批判した。
今年、氷の面積が観測史上で最も小さくなったとされる北極海で、海水に含まれる熱量が1990年代に比べて最大で約3・25倍となるほど温暖化した海域のあることが10日、東京海洋大の島田浩二准教授(海洋環境学)らの研究チームによる現地調査で分かった。
北極海の海氷面積は今年、80年代の半分以下に激減しており、その原因の一つに温暖化した海水が影響した可能性がある。島田准教授は「床下暖房の上に氷が載っているような状態だ。いったん温められた海水は冷めにくく、今後も氷の減少が続く恐れがある」と警告している。