『料理の鉄人』から生まれ変わったフジテレビ系料理対決番組『アイアンシェフ』が26日スタートし、新アイアンシェフがお披露目された。和の黒木純、中華の脇屋友詞、フレンチの須賀洋介の3人がキッチンスタジアムに登場した。
黒木は料理人として伸び盛りの34歳。日本料理の名店「京味」の西健一郎のもとで修行を積み、2010年に東京・湯島に「くろぎ」をオープン。「半年先まで予約の取れない」と言われるほどの人気店で腕をふるっている。
脇屋は1997年に挑戦者として『料理の鉄人』に出場し、鉄人・陳建一に勝利して、次期鉄人に内定したが、1999年にキッチンスタジアムが閉鎖(番組終了)してしまい、幻に終わった過去がある。東京・赤坂のTurandot臥龍居はじめ4店舗のオーナーシェフを務め、上海料理の技を軸とした洗練された料理で日本の中国料理界をけん引。2010年には厚生労働省による「卓越した技能者(現代の名工)」を受章している。
須賀は、世界的に有名なフレンチの巨匠、ジョエル・ロブション氏の愛弟子。2003年4月にラトリエ・ドゥ・ロブション 六本木ヒルズ店がオープンした時、若干26歳でエグゼクティブシェフに大抜てきされた。現在はフランス在住。
初回は、4人目のアイアンシェフの座を目指して、初代和の鉄人・道場六三郎が推薦するノミニー(挑戦者)宮永賢一が須賀と、中華の鉄人・陳建一の息子、陳建太郎がノミニーとして脇屋に挑んだ。2試合ともアイアンシェフが勝利し、4人目は空席のまま次の挑戦者を待つ。
1990年代の人気番組「料理の鉄人」(フジテレビ系)を活用して、インドネシアで日本食の普及を図る官民のプロジェクトが26日までに始まった。現地でインドネシア版「料理の鉄人」の放映が来年2月にもスタート。番組で対決する料理人のうち1人は日本食を手掛け、試食会など関連イベントも開く。
日本でも26日夜にフジ系で、タイトルを「アイアンシェフ」と変えて番組が復活した。
インドネシアでは経済成長に伴い日本食への関心が高まっている。経済産業省は日本の食、ファッションなどを海外に売り込む「クール・ジャパン」事業の一環として、今回のプロジェクトを支援している。