敬宮妃殿下(以下、愛子さま)の飼い猫の名前が話題になっています。2ちゃんねるソースの記事でのタイトルは『愛子様、飼い猫に「ニンゲンちゃん」と御名付けになられる』となっていて、西日本新聞の「女性皇族」記事の後に、唐突に「愛猫の名はニンゲンちゃん」として何かの雑誌の一部分の写真が切り抜かれています。
このソースのコメントを見ると、猫=ニンゲンとした愛子さまは女性皇族に相応しくないとするものが多い。女性皇族の記事と、飼い猫の名前の記事は、何の脈絡関係のない記事です。また後者の記事は、すでに8月の発売日当日に多く話題に挙げられていましたから、「愛猫の名はニンゲンちゃん」の記事を10月現在に話題になることはないはずです。ですので、どうも印象批判を狙ったソースのようです。
猫の記事は、週刊文春によるものですが、この文春の記事は、そのソースが不明確です。誰が猫の名前を週刊文春に教えたのかが分からないのです。問題の写真の記事は週刊文春の2012年8月16・23日号<愛子さま10歳と悠仁さま5歳「それぞれの夏休み」>のものです。記事を読まれた方はご存じだと思いますが、愛子さまの飼い猫の名前が「ニンゲンちゃんである」という事を話しているのは「東宮職関係者」になっています。この「東宮職関係者」とは、いったい誰ののことなのでしょう。実在する方なのでしょうか。
また、週刊文春以外には、愛子さまの飼い猫の名前についての報道は見当たりません。愛子さまは犬も飼われています。しかし、犬の名前も誰も知らない。公表されていないからです。にも関わらず、なぜ猫の名前だけが明らかになったのでしょうか。その理由は、その情報が外に出た理由も含めて、明らかでありません。
この種の東宮職関係者という証言は、週刊誌によくある関係者と同じで、その方が表に出てこない限り信憑性に乏しいものとした方がいいでしょう。
ちなみに、私が以前飼っていた猫の名前は「マヌー」と言います。マヌとは、サンスクリット語で「人間、男」の意味です。マヌと呼びづらかったのでマヌーと語尾を伸ばして呼んでいました。ですので、猫の名前は「ニンゲンちゃん」だったわけです。
なぜ、この名前になったかというと、その猫を貰って来た日『吾輩は猫である。名前はまだ無い。』と漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の一節が思い浮かんだこと。実際、名前が無いので命名しなければならない。すると、まるで神になった気分になってしまいで、『主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。』という聖書の一句が頭に浮かんだ。語源の話しになりますが、アダマの語形が変化してアダムになったとされていますので、アダムとは土塊の意味にとっていいでしょう。
その猫はオスでした。そこで神の気分になっていた私は、人間・男の意味のあるサンスクリット語の「マヌ」という言葉が浮かび、それでは呼びづらかったので」マヌー」と命名したわけです。その猫の名前は「ニンゲンちゃん」だったわけです。もう十年ほど前のことです。
ところで日本では「アダム」は「男の名前」だとしている方、そのアダムのパートナーの名前が「イブ」としている方が多いのは面白いですね! イブという名前の女性は聖書のどこにも登場しません。