北朝鮮の金正日総書記の死去を受け、大阪府東大阪市菱江の大阪朝鮮高級学校でも29日、朝鮮総連大阪府本部による追悼式が開かれた。主催者側は参列者について公表できないとしたが、関係者によると、1千人弱とみられる。平成6年の金日成主席(当時)の追悼式が同市内で開かれた際は、約1万2千人(主催者発表)が集まったとされ、求心力の低下も指摘されている。
半旗が掲げられた同校会館には、午前11時の式典前から喪服姿の参列者が訪れ、中高生とみられる生徒の姿もみられた。
花束を手に訪れた女性
悲しみの気持ちを伝えたいと思い参加した。
北朝鮮の金正日総書記の追悼式が29日、東京都北区の東京朝鮮文化会館で開かれた。
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の主催。警視庁によると参列者は総連関係者や朝鮮学校の生徒ら約5000人に上ったが、1994年の金日成主席の追悼式に比べると、約4分の1の規模だったという。
28日に北朝鮮で行われた葬送では、民衆が泣き崩れる様子が放映されたが、東京の会場に向かう人々には、笑みを浮かべる若者の姿もあった。
参列者によると、式典では総連の許宗萬責任副議長が追悼の言葉を述べた後、参列者が1人ずつ赤いカーネーションを献花したという。
大阪市から訪れた自営業の男性(61)
後継者の正恩氏は(大阪生まれの母親)高英姫氏に似て、優しい人柄と聞いており、これを機に両国の対話が進めば。
(2011年12月29日 MSN産経ニュース「【金正日総書記死去】大阪朝鮮高級学校で追悼式 参列者、金日成主席時下回る? 求心力低下か」より)
(2011年12月29日 YOMIURI ONLINE(読売新聞)「総書記追悼式、規模は金主席時の4分の1…都内」より)
建国の父金日成と二代目の金正日の死去の受け取り方に強弱があって当然だろう。マスコミは参列者の数が気になるらしい。汚職や脱税に顕著だが、彼らは法律違反にっ関心があるのではなく、金額に興味があるようだ。一億円脱税しようが、一円脱税しようが、脱税は脱税、法律違反は違反として、当たりの如く報道する気はないらしい。このことが政治家と金の問題がいつまでも片付かないひとつの要因なのかもしれない。
さて参列者の数だが、孔子が病に倒れ、先行き危ういとされたとき、高弟のひとりが「師匠のためにも恥ずかしい葬儀を行ってはならない」と懸命に立ち振舞ったらしい。それらしい準備も怠らなかった。その様子を聞いた孔子は激怒している。その理由は「偽った」ということである。そして「野垂れ死にするわけではないだろう」と言っている。世間を誑かして立派な葬儀と多数の参列者を集めることを孔子は喜ばなかった。そうした視点を獲得している人であるなら、参列者の数に目を向けることはなかっただろう。
『28日に北朝鮮で行われた葬送では、民衆が泣き崩れる様子が放映されたが、東京の会場に向かう人々には、笑みを浮かべる若者の姿もあった。』
冠婚葬祭の本質は演出である。その演出の場所によって、喜怒哀楽のどの感情を使うかがある程度決まっている。ただ、その場所以外では、その演出に拘束される義務はなく、悲しみを演出場所へ向かう前にお笑い番組を見たりなどしてもよく、また談笑してもよく、それらは日本でもよく見かえる光景ではないか。