自宅から見える夜景は、東京スカイツリーよりも東京タワーの方が上?――。
不動産情報サービスのアットホーム(東京・大田)が実施した賃貸住宅から見える夜景についての意識調査でこんな結果が出た。自宅から東京タワーが見える場合に月額家賃に上乗せして支払ってもいいと答えた平均金額は9233円だったが、スカイツリーは7176円だった。
クリスマスに合わせLED照明の一部が点灯された東京スカイツリー
家賃に上乗せできる平均金額を男女別に見ると、東京タワーが男性7475円で女性1万990円。スカイツリーは男性5821円で女性8531円で、いずれも女性の方が男性より大幅に高かった。
2つの施設のどちらが好きかという設問には、東京タワーをあげた人が48%と、スカイツリーの17%を大きく上回った。「東京のシンボルと言えば」という問いには、東京タワーと答えた人が78%、スカイツリーが10%。なじみのある東京タワーの景色に値打ちを感じる人が多かったようだ。
一方、「世界に誇れるのはどちら」という質問への回答ではスカイツリーが58%、東京タワーが21%で逆転した。高さ634メートルで自立式の電波塔としては世界一というスケール感が評価されたとみられる。
自宅から夜景で見えたらうれしいものについても調査。1位は東京タワー、2位はレインボーブリッジ、3位はスカイツリー、4位は羽田空港、5位は皇居だった。
調査は11月下旬に東京23区の賃貸住宅に住む20〜40歳代の男女計600人を対象にインターネットを通じて行った。
東京スカイツリーVS東京タワー、夜景の価値が高いのは? 不動産総合情報サービス「アットホーム」(大田区)の住まいの眺望に関するアンケートで、自宅からスカイツリーの夜景を見られれば家賃をプラスする価値があると回答した人の平均提示額は月額七千百七十六円で、東京タワーの九千二百三十三円を下回った。
調査は二十三区内に住む二十〜四十代の六百人を対象にインターネットで行われた。
東京スカイツリーと東京タワーのどちらが好きかという問いでは、48・0%が東京タワーと回答し、スカイツリーの16・5%を上回った。家賃の上乗せでは、ともに男性より女性が高い金額を回答。スカイツリーは二千七百十円、東京タワーは三千五百十五円の差がついた。「0円」という答えも約三割あった。
一方、「世界に誇れるのはどちらか」では、スカイツリーが58・0%と逆転し、東京タワーは20・5%にとどまった。
自宅から見えたら最もうれしい夜景は、東京タワーが27・8%で一位。以下、レインボーブリッジ(25・5%)、スカイツリー(8・3%)、羽田空港(7・8%)、皇居(4・7%)と続いた。
(2011/12/27 日本経済新聞「窓にスカイツリー、月7176円の価値 東京タワーが上」より) :
(2011年12月26日 東京(TOKYO Web)「夜景の価値 平均月額7176円 東京タワーを下回る」より)
『不動産情報サービスのアットホーム(東京・大田)が実施した賃貸住宅から見える夜景についての意識調査でこんな結果が出た。自宅から東京タワーが見える場合に月額家賃に上乗せして支払ってもいいと答えた平均金額は9233円だったが、スカイツリーは7176円だった。』
この調査結果から、東京タワーが見える夜景の方がいいとはいえない。その夜景ないしは東京タワーにはイメージの蓄積がある。映画や小説、旅行会社のカタログなど、また居住者もいて東京タワーが見える夜景は取り上げれ、その夜景は賛美された。一方スカイツリーには、まだ、これといったイメージは提供していない。結果、東京タワーが見える夜景が頭に浮かび易く、調査結果となって現れたに過ぎないだろう。少し経てばスカイツリーが見える夜景の方が人気がでるだろう。
すでに確定されている対象と、これからの不確定の対象とは比較することはできない。この調査の意図が不明確である。