ボクシングのWBA世界バンタム級休養王者・亀田興毅(25)が9日、都内の亀田ジムで会見し、12月4日に大阪市のボディメーカーコロシアムで、同級1位で暫定王者のウーゴ・ルイス(26)=メキシコ=と王座統一戦を行うと発表した。5度目の防衛戦で、指名試合となる。亀田は来年の4階級制覇と、将来的に5階級制覇を達成して引退するプランをブチ上げた。
4月のV4戦で両こぶしを痛めてから8カ月ぶりの復帰戦が指名試合。バンタム級王者となって初の試練にも、興毅は「全然気にしてない。オレが勝つんやから」と、必勝を宣言した。
暫定王座を4度防衛中のルイスは174センチの長身で31勝(28KO)1敗と、9割近いKO率を誇る。興毅は「背が高くて、まとまった選手。かみ合うと思う」と評しながらも、「倒すイメージはできてる。(どう倒す?)当日の楽しみにしといて」と言い放った。
V5は通過点。「来年はスーパーフライ級で(世界)4階級制覇できるんちゃうか。最後はスーパーバンタム級で5階級制覇して引退や」と、自身が持つ世界3階級制覇の日本記録を更新しての幕引きを思い描いた。
自信の裏付けは6月から本格的に取り組んでいる体幹トレーニングだ。「いい体勢で打てるし、スピードも出る。2年後ぐらいにベストになるんちゃうか」と、進化に手応えを感じている。
9月に長男が誕生し、父としての初戦。だが、「ボクシングとは関係ない。1人で戦う」と、リングに私生活は持ち込まない。自分のこぶしで未来予想図を現実に変える。