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86歳の元警視徳永重正容疑者、無職久保節子さんを殺害し、自殺

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 尖閣諸島をめぐる日中の騒動を思わせる事件、警察(軍事力)に相談するのもあり、法律(国際法・国連)や社会的常識(広告)に持ち込むのもあり、傍から見れば馬鹿騒ぎでしかない。でも困ったことに騒音レベルはスピード違反のスピードのような規定値がない。それと警察は近隣トラブルには不介入という原則を守りたがる。これが問題をややこしくしているのだろう。

 近隣トラブルとは何だろう。たとえば、近所に住む人間が右翼的な方法で罵詈讒謗を浴びせていて、これを無視し、これを警察に相談しても近隣トラブルと理解しているのだろうか? 右翼の街宣活動すら取り締まる法律がないので仕方のないこととしているのだろうか?



 10日午前11時半ごろ、東京都世田谷区野沢の無職、久保節子さん(62)方の玄関前で「人が倒れている。日本刀を振り回している男がいる」と、近くで工事をしていた作業員から110番通報があった。

 警視庁世田谷署員が駆けつけたところ、久保さんとみられる女性が首などを切られ、血を流して倒れているのを発見。女性は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

 警視庁捜査1課は、女性を刺した男が日本刀を持って久保さん方に立てこもったとみて、午後1時40分ごろ、特殊班(SIT)の捜査員11人を突入させ、1階玄関近くの部屋で、男が血を流して倒れているのを見つけた。男は搬送先の病院で死亡が確認された。

 男は向かいの家に住む警視庁元警視、徳永重正容疑者(86)。徳永容疑者は首を切っており、近くに凶器に使用されたとみられる日本刀が落ちていた。2人とも失血死とみられる。捜査1課は、徳永容疑者が女性を日本刀で刺すなどして殺害した後、久保さん方に立てこもり自殺を図ったとみて、被疑者死亡のまま殺人容疑で徳永容疑者を書類送検する方針。

 捜査関係者によると、徳永容疑者は今年7月、「6月に殺虫剤をまいていたら、久保さんに体当たりされて倒された。被害届を出したい」と訴え、世田谷署に相談に来ていたという。

 一方、事件の直前には、久保さんから「隣の人が『農薬をかけるぞ』と言っている」と110番があり、その後「男が日本刀を振り回している」などの通報が近所から相次いでいた。

 捜査1課は、2人の間に隣人トラブルがあったとみて、詳しい動機を調べている。


 事件は数年前から続いていた「ご近所トラブル」が発展した。「よくもめていたが、こんなことになるなんて」。住民らは驚いた様子でこう話した。

 近所の女性(61)は午前11時過ぎ、言い争う声に気づいた。家の外を見ると、久保さん方の玄関先で徳永容疑者が日本刀を振り上げ、被害女性の額からは血が流れていた。「おじさんやめて」。もみ合う2人に声をかけるのが精いっぱいだった。

 住民らによると、久保さんが引っ越してきた2、3年前から2人の間でもめ事が頻発。植木鉢を家の前の私道にはみ出して置いたり、野良猫に餌を与えたりする久保さんに徳永容疑者は度々抗議していた。久保さんも周囲に「徳永さんに農薬をかけられた」などとこぼし、「取っ組み合いのけんかもしょっちゅうあった」と振り返る人もいた。

 ある住民は1カ月ほど前、久保さんに突き飛ばされたと言う徳永容疑者から「告訴するから証人になって」と相談され、「近所だし、告訴なんてやめて」となだめたという。

 一方、久保さんは10日朝、近所の女性らに「(徳永容疑者に)昨日、植木鉢を割られた」と話していた。事件が起きたのはその数時間後だった。


 徳永重正容疑者は警視庁に38年間勤めた元警察官だった。警視庁によると、新潟県出身で、昭和23年に入庁し、主に警察署の警ら課(現在の地域課)や交通課などで勤務。60年に赤坂署防犯課(現在の生活安全課)課長代理を最後に警視へ昇進し、定年退職した。

 徳永容疑者は妻と2人暮らし。近隣住人らによると、退官後も民生委員を務めるなど「人格者」とする人物評がある一方で、「俺は警察官だ」と言いながら近所の人に文句を言うなど、複数の住人とトラブルを抱えていた。最近は足がやや不自由で、散歩の際にはつえをついていたという。

 今年6月ごろからは、自宅近くで、日本刀を素振りする姿が目撃されている。近所の女性が顔を合わせると、徳永容疑者が「刃が錆(さ)びていたので、ピカピカに磨いたんですよ」とうれしそうに語っていたという。

 久保さんに向けて日本刀を持ち出したとされるのは、今回が初めてではなかった。近所の男性によると、5月に久保さんが植木の水やりをしていたところ、水が徳永容疑者にかかったため、徳永容疑者が日本刀で切りかかろうとしたこともあった。


警視
 警視の階級は警察法第62条において、警視総監、警視監、警視長、警視正に次ぐ第5位の階級として規定されている。都道府県の警察官の場合、この階級以下の者は地方公務員であるが、警視正以上は一般職の国家公務員になり、地方警務官と称す。割合は警察官全体の約2.5%である。警視正以上の階級は極端に人数が少なく、全体の0.5%ほどである。合・冬制服の袖章には金と紺の斜め線が入る。


 近隣トラブルをめぐる事件は後を絶たない。騒音やゴミ、ペットのしつけなどささいなトラブルをこじらせ、凶行に及ぶ例が多い。

 今年6月には東京都世田谷区で、80歳の男が「布団をたたく音がうるさい。ほこりがくる」と近隣女性とベランダ越しに口論になり、一緒にいた20代の男性を包丁で刺したとして殺人未遂の現行犯で逮捕された。男は「以前からトラブルがあった」と供述した。

 昨年11月には、電動かんなの大工作業の「音がうるさい」と注意されたことに腹を立てた堺市中区の40代の男が、男女2人を刺殺。アパートのドアの開閉音が「うるさい」と、住民や大家の男性ら3人を殺害したとして殺人罪に問われた川崎市幸区の59歳の男には昨年6月、裁判員裁判で死刑判決が言い渡された。

 ペットやゴミ出しのルールをめぐる事件も多く、埼玉県寄居町では平成22年12月、65歳の男が「飼っている猫の縄張りをめぐりトラブルになった」と近所の男性を木刀で殴って逮捕された。東京都足立区では昨年12月、ゴミ出しをめぐり口論になった近所の男性を包丁で刺したとして76歳の男が逮捕されている。

 警察庁によると、近隣や職場、家庭トラブルなどで全国の警察に寄せられた昨年1年間の相談件数は約16万6000件。前年の2.3%増となっている。

 法政大学の越智啓太教授(犯罪心理学)は「ささいなトラブルでも、怒りが積もり事件に発展することがある。特に独居の高齢者の場合は話し相手もおらず、怒りが発散できないまま、増幅して攻撃的になってしまう傾向が強い」と話した。






























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