5日午後2時ごろ、沖縄県・波照間島の南南西約94キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、台湾の海洋調査船「海研2号」(294トン、全長約39メートル)が船尾からロープのようなものを1本出して航行しているのを、第11管区海上保安本部(那覇市)の航空機が発見した。
同本部によると、調査船は無線で「水質調査をしている」と説明。航空機は「EEZ内で事前同意のない海洋調査は認められない」と警告した。台湾船は「我々の経済水域であり、海洋研究を行っている」と応答したという。
航空機は燃料切れを回避するため現場を離れた。同本部は巡視船を現場海域に急行させた。同船は午後7時現在、EEZ内にとどまっているという。台湾船が日本のEEZ内で事前同意なく海洋調査を行ったのは、2010年以来となる。
日本の排他的経済水域(EEZ)内を航行しているのが確認された台湾海洋大学所属の海洋調査船「海研2号」(294トン)は6日未明、船尾から出していたワイヤのようなものを引き揚げ、現場海域を離れて台湾方面へ向かったらしい。