ある食物、ある対象物が安全であることを証明するための方法論として、生体実験・人体実験を採用する人がいる。そうした検証方法を、まったく問題視していないのが沖縄の新聞である。
以下、沖縄タイムスから引用
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かつて、O157の食中毒問題が起きたとき、「犯人」とされたカイワレ大根を食べ、安全性を強調した厚生相がいた。この方も身をもって安全を示したつもりなのか
森本敏防衛相が米ワシントンで、オスプレイに試乗した。機から降りて開口一番、「いやぁ、快適だった」と語ったらしい。安っぽいリアクション。沖縄の痛み、全国に広がる不安を思えば、防衛トップの言葉としてはあまりにも軽い
快適。広辞苑には、「ぐあいがよくて気持のよいこと」とある。米国の首都上空を「空飛ぶ恥」とも揶揄(やゆ)される危険な軍用機で空中散歩。そこはファーストクラスにも似た心地よい空間だっただろうか。大臣は「不安感がない」「普通のヘリより安定」などと称賛したようだ。しかし、わずか1、2時間のフライトで、死者まで出した過去の事故が払拭(ふっしょく)できるはずがないことは、子どもでも分かる。乗用車の試乗とは訳が違う。何よりも、試乗すること自体が、県民の気持ちを逆なでするということに、思いが至ってない。そんな無理解と無節操が、日本政府に通底しているように思え、本当に腹が立つ。日米政府は、欠陥機に対する全国的な不安の火消しに躍起なようだが、今回の試乗は怒りの炎に油を注ぐものでしかない。沖縄の思いを分かってもらえない空しさが募る。
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記事は、一部の人が主張しているに過ぎないオスプレイの機体の危険性を多数の見方とし、その機に試乗した感想を述べたに過ぎない大臣を攻撃する。大臣自身「不安を払拭できりとは思っていません。ただ試乗することでデータで示されたオスプレイの説明に関して、より説得性を持たせるような言い方ができるのではないかと思っています」とする趣旨のことを言っている。今、口コミが盛んで、人気である。芸人などにも家電芸人と名のつくほど口コミは人気である。人気の秘密のひとつは、彼らが、その家電のデータをメーカーからいただいて紹介しるだけではないということだろう。実際に自分で使う、あるいは芸人仲間や店員などから使用感を聞いたりする。もちろんデータも活用する。そうした、ある家電に対する総合的価値を自分なりに紹介していることが人気になっているんどあろう。もちろん芸人として喋りの巧さは欠かせない。大臣は学者である。その世界ではデータのみのやり取りでも十分に通じあえたりするだろう。しかし一般人に対してはデータのみではうまく通じない。そう思っただけなのではないだろうか。
市内に住んでいて配備には特に反対する理由はないが、ただ、事故が起こった場合の補償の方法、事故の調査主体・方法などが一切示されていないことに不安を拭えない。『何よりも、試乗すること自体が、県民の気持ちを逆なでするということに、思いが至ってない。』と新聞社が堂々とご意見するから、事故が起こった場合の説明をするのはとんでもない話しなのかも知れないが、政府は思い切って欲しい。