震災で漂流した漁船7000km離れた海で発見
震災当日に青森・八戸港に係留していた北海道のイカ釣り漁船が、1年10日ほどかけてバンクーバー近くの約7000kmほど離れた地点まで漂流していたことが明らかになった。震災による漂流物は約150万tあると言われており、この漁船や他漂流物をどうしていくのかがこれからの課題である。
東日本大震災の津波で流された日本の漁船がカナダ西部沖の太平洋を漂流している問題で、同国の沿岸警備隊は２４日までに、付近を航行する船舶に衝突防止などの警戒を呼び掛けた。カナダ運輸当局によると、この船から汚染物質が流れ出ているとの情報はない。
日本の海上保安庁は、同船を北海道函館市の人物が所有し、青森県八戸市の港に係留中、津波に流されたとみられることを明らかにした。
カナダ沿岸警備隊の通航情報は「日本で登録された長さ１８０フィート（約５５メートル）のイカ釣り漁船」としている。
地元紙バンクーバー・サン（電子版）は、同船が近くのクイーンシャーロット諸島にえい航される可能性が大きいと報じた。一方で、同紙は専門家の話として、えい航には多額の費用がかかるので誰も関わろうとしないだろうと指摘した。（MSN産経ニュース)