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AIJ社長に懲役15年求刑、追徴金218億円 年金詐欺で論告求刑公判

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 AIJ投資顧問(東京・中央、現MARU)による年金詐欺事件で、詐欺と金融商品取引法違反(契約に関する偽計)の罪に問われた旧経営陣3人の論告求刑公判が2日、東京地裁(安東章裁判長)であった。検察側は、社長だった浅川和彦被告(61)に懲役15年を求刑した。

 同社取締役だった高橋成子被告(54)と、同社傘下のアイティーエム証券元社長、西村秀昭被告(57)にはそれぞれ懲役8年を求刑。このほか3人に約217億9千万円の追徴金を求めた。

 検察側は論告で「好調な運用を装い巨額の金をだまし取った行為は投資詐欺に比肩するほど悪質。被害を受けた17基金のうち、11基金が解散を検討せざるを得ない状況に追い込まれ、被害は重大だ」と強調した。

 これまでの公判で浅川被告と西村被告は起訴内容を認めている。高橋被告は「浅川被告らの行為が詐欺に当たるのなら認めます」としたが、弁護人は共謀関係について争うとしている。

 起訴状によると、3人は2009〜12年、虚偽の運用実績を示して東京や長野などの17の年金基金から計約248億円をだまし取ったとされる。

 検察側は、詐取したとされる金額から被害弁償が済んだ約30億円を除いた額の追徴を求めた。
































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