あなたの日本人英語を流ちょうなネーティブ風に――。NTTは英会話の苦手な日本人が話す英語のリズムを、システムで自動修正するための基礎技術を開発した。英語を母国語とするネーティブに近いリズムに変え、伝わりやすくする。
3日、東京都内で報道陣に新技術を公開した。個々の単語の発音に誤りがあっても、「全体として話すリズムが正しいと理解されやすい」(開発担当者)ことに着目したという。
将来、携帯電話に組み込めれば、電話越しの英語での意思疎通が容易になる見込み。NTTは英語によるテレビ会議やスピーチなどの場でも活用できる技術とみて、実用化に向けた開発を進める。
現状では、事前に同じ英文を読んだサンプルがないとリズムを変えられない。幅広い場面で使えるようにするには、サンプルに頼らない技術の確立が課題になる。