柴咲は、2007年10月の月9枠で放送された『ガリレオ』に貝塚北署の新人女性刑事・内海薫役として出演。福山雅治演じる"ガリレオ"こと天才物理学者・湯川学とのコンビで数々の難事件を解決し、平均視聴率21.9%を獲得するなど人気を博した。2013年4月からスタートした第2シーズンでは、内海は第1話に登場。新人刑事の岸谷美砂(吉高由里子)を湯川に紹介した後、研修のためアメリカ・オクラホマへと旅立ってしまう。
今回のスピンオフドラマは完全オリジナル新作で、内海が日本を旅立つ直前に捜査したある難事件が描かれている。一年間の研修を言い渡され、人生の岐路に立たされていた内海は、ある時、長野県警から指名手配されていた上念研一(ユースケ・サンタマリア)の身柄を拘束する。老婆を介護していた上念は、介護先の娘と口論になり殺害。内海は容疑者を自供させ、警察官としての自信を取り戻そうとするが、今度は甲本という記者から長野県警内で「無実の記者を自殺に追い込んだ不正警察官がいる」という怪文書が出回っていることを知らされる。その自殺した記者は、上念が殺害したとされる老婆の娘の父であった。そして、その怪文書が出回った直後、記者の妻と娘も亡くなってしまう。
演じる上で意識したことについて、「すでに描かれている彼女のパブリックな部分を大切にした上で、今まで見せることのなかった私生活の部分だったり、職問わず女性として抱える問題や葛藤がきちんと伝わればいいなと思いました」と明かした柴咲。「これまでずっと湯川先生に頼ってきた薫が、今回は異動通達をきっかけに一つの事件に乗り込みます」と説明し、「事件と対峙する彼女の頑張りもそうですが、それを通じて彼女の実直さ、人生を懸命に生きている姿が伝わればいいなと思います」と視聴者に向けてメッセージを送っていた。
同作には福山、吉高をはじめ、北村一輝、品川祐(品川庄司)ら、第1シーズンのメインキャストが勢ぞろいする。