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三原の姉弟殺害 関係者や周辺住民、凶行の前兆察しきれず /広島

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 14日未明に三原市南方で高校生と中学生の姉弟が殺害された事件。逮捕された父の仲宗根正通容疑者(49)は6年前に病気がちになった妻を必死で支え、2人の娘や息子も父を支えていたという。凶行との落差に地域の人々は驚きと落胆を隠せなかった。

「姉弟そろって、今時珍しいお父さん大好きな子だった。それなのにどうして」

 亡くなった次女で高校3年の遥さん(17)と幼なじみの少女(18)は悔しそうに唇をかんだ。近所の住民らによると、仲宗根容疑者の妻(43)は体調を崩し、家事や子供の弁当作り、PTA行事などを容疑者と長女(20)が分担してこなしていた。当時は市内の建設会社に勤めていた容疑者は、市内の実家に戻った妻といつでも会えるよう、実家に近い金属加工工場に転職する。長女は「母の病気に寄り添いたい」と、市内の看護学校に進学した。

 妻と幼なじみの女性によると、妻は2年ほど前に回復したという。「お母さん治ったよ!」という長女の笑顔が忘れられない。亡くなった長男で中学2年の正哉君(13)は毎朝部活の練習で家の前を元気に走っていた。

 だが、夫婦はけんかがちになり、今月初旬には妻が実家に戻った。容疑者も仕事を辞めて出身地の沖縄に帰るため、荷物をまとめ始めていたという。勤務先の工場長(61)は「今月の連休明けに『沖縄に帰ろうかな』と言っていて、『ここで頑張れ』と励ました。深刻と思っていなかった」と悔やむ。一家と家族ぐるみでの付き合いがあった女性の1人は「追い詰められる前に私たちに相談してほしかった」と涙を流した。































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