織田裕二(45)が、7月スタートのドラマに主演することが分かった。それも、4月に始まった深夜ドラマを“土壇場降板”して物議を醸したフジテレビ系だというから「どうなってんだ!?」と他局の関係者も目を白黒させている。まさかの逆転出演の裏側を探ると、いよいよのっぴきならなくなったフジの事情が――。
テレビ関係者
あれだけの騒動を起こしておきながら、こんなに早くミソギが済むとはね…。
織田が7月スタートの連ドラ「シングルファーザー(仮題)」(木曜午後10時〜)に主演することが内定した。
だが、これにはビミョーな表情を浮かべる関係者も多い。年明け早々、織田が“やらかした”からだ。
昨年末の段階で織田は、現在放送中の古田新太(47)が主演する深夜ドラマ「間違われちゃった男」(土曜午後11時10分〜)の枠での主演が予定されていた。それも本人たっての希望で「ギャラは3分の1でいい」と意欲的だったという。ところが突然、織田の出演は白紙に。
ドラマ関係者
彼は台本や脚本に口を出す“モノ言う役者”で有名。深夜ドラマでも序盤から『こうした方がいい』と修正の連続でした。ただ、織田さんの言う通りにやると制作費が倍増してしまう。深夜の予算は少ないですからね。そのことを告げると『じゃあ降りる』となった。
結局、この降板でキャスティングや撮影スケジュールは大幅に狂い、現場からは大ブーイング。それだけに、7月クールの主演話には「あれだけミソをつけといて…」と各方面から疑問の声が上がるのも当然だ。それでも織田を逆転起用したフジの狙いは何なのか?
フジ関係者
視聴率が下げ止まらず、いよいよ本気でヤバイということ。そこで方針転換し、人気ドラマの続編やフジの黄金期を支えた“功労者”を起用する作戦に出たということ。
その成果もあり、今クールでは福山雅治主演の月9ドラマ「ガリレオ」の続編が20%超の好視聴率を連発している。
織田も連ドラ「東京ラブストーリー」や「踊る大捜査線」シリーズでフジに多大な利益をもたらした。ハマったときの“爆発力”は凄まじい。そんな織田にすがるしかない事情もある。
同じ7月には松嶋菜々子(39)主演で「救命病棟24時」の新シリーズがスタートする。
フジ関係者
このドラマの本来の主演は江口洋介なのに、土壇場で逃げられてしまいましたからね。フジにとって江口に続いて織田まで…となったら、目も当てられない。今回は、もめた織田にフジが折れたといわれています。
ただ、こうした原点回帰路線には異論も出ている。
制作プロ関係者
結局は“焼き直し”ですからね。織田さんを起用したからといって、必ずしもヒットするとは限らない。あまりにも発想が短絡的。最近、フジの制作現場に覇気がないという話も耳にしますし、まずは現場の士気を高めることが先決では?
フジの復権はあるのか――。