60年ぶりに社殿などを大規模に改修する「平成の大遷宮」が行われている島根県の出雲大社で、改修が行われた本殿に祭神の大国主命を戻す「本殿遷座祭」が10日夜、行われました。
島根県出雲市の出雲大社では、およそ60年に1度、社殿などの大規模な改修を行っていて、今回の平成の大遷宮では、5年間をかけて本殿の改修が行われました。
10日の夜は、改修の間、仮殿に移されていた出雲大社の祭神の大国主命が本殿に戻される本殿遷座祭が60年ぶりに行われ、およそ1万2000人の参列者が全国から集まりました。
大国主命を乗せたみこしは、「絹垣」と呼ばれる白い布で周りを囲まれ、真っ暗になった境内を、神職や氏子などおよそ260人の行列に守られながら進みました。
そして、みこしが本殿に入ると、神職が掛け声を上げて、大国主命が無事に戻ったことを告げました。
このあと、千家尊祐宮司が祝詞を上げ、2人の「みこ」が、鈴を鳴らしながら舞を奉納しました。
集まった参列者は、暗闇の中で厳かに行われる儀式を、厳粛な表情で見守っていました。