イギリスの調査機関は4日、世界の主な都市のうち、最も生活費がかかるのは東京と大阪で、長引くデフレの中でも諸外国に比べて生活費が高いとする調査結果をまとめました。
これは、イギリスの大手経済誌「エコノミスト」の調査機関が4日、発表したもので、世界93か国の140都市を対象に食料品や日用品など160品目の価格を調査し生活費として指数化しています。
それによりますと、世界で最も生活費がかかるのは東京で、ニューヨークを100とする指数で「152」、2位は大阪で「146」と、日本の都市が上位を占めました。主な要因は食パンなど一部の食料品やガソリンなどの価格が、ほかの都市に比べて割高だったためで、指数をまとめた調査機関では長引くデフレの中でも諸外国に比べて生活費が高いとしています。
また、今回の調査では堅調な経済成長を続けてきたオーストラリアでも生活費の上昇が鮮明となり、シドニーが「137」で3位に、メルボルンが「136」で4位に入りました。
東京が1位に返り咲き、大阪は2位となった。調査を担当したジョン・コープステイク氏は、東京の首位復帰は大きな驚きではないとし、その理由として、不動産価格や賃貸料の高騰などを挙げた。1992年以来、東京が1位以外だったのは6回のみ。昨年1位だったチューリヒは7位に後退した。
コープステイク氏は、今年の結果で注目すべき変化は、オーストラリアの物価上昇により、シドニーが3位、メルボルンが5位にランクインしたことだと指摘。「他の都市では見られない上昇の仕方だ」と述べた。
そのほか、10位以内にはオスロ、シンガポール、パリ、カラカス、ジュネーブなどが入った。
北米の都市は上位20位には入らず、バンクーバーの21位が最高位。米国ではニューヨークとロサンゼルスが一番高く、ともに27位となっている。
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世界の主な都市のうち、最も生活費がかかるのは東京と大阪で、長引くデフレの中でも諸外国に比べて生活費が高いとする調査結果がでた。長引くデフレの中でも諸外国に比べて生活費が高いのである。インフレになれば住み難さは加速するだろう。東京が大阪が最も生活費がかかる都市という名誉をほかの都市に譲る機会はなさそうである。