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上戸彩、映画「おしん」で母親役‐批判も覚悟の決意表明 大役に重圧も「命懸けて演じたい」

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 和服姿で会見に臨んだ上戸は、「命を懸けて演じたい」と世界を感動させた名作のリメークに強い決意を語った。

 東映が配給を手がけ、冨樫森が監督を務める映画版「おしん」のキャスト発表会見が2月5日、都内で行われた。女優の上戸彩がおしんの母・谷村ふじを演じるほか、加賀屋の大奥様・くに役を泉ピン子が務める。また、主人公のおしん役にはオーディションで2471人の候補者から選ばれた子役・濱田ここねを起用。会見には上戸、泉、ここねちゃんをはじめ、冨樫監督、原作者の橋田壽賀子が出席し、意気込みを語った。

 同作は橋田壽賀子氏(87)が脚本を手がけた1983年のNHK朝の連続テレビ小説。明治時代の貧しい東北の農村を舞台に、厳しい境遇でも、ひたむきに生きるおしんの姿が大きな感動を呼んだ。最高視聴率は60%を超え、世界86の国と地域でも放送された。NHK朝の連続テレビ小説で平均視聴率52.6%を記録し、現在までに世界86の国と地域で放送された名作を映画化。1983年当時の脚本を原作に、主人公・おしんの少女時代に焦点を当てる。2月中旬に山形でクランクインし、庄内映画村、鶴岡市ほか県内でオールロケを敢行される。

 上戸は本作への出演を熱望したといい「今はものすごいプレッシャー。きっと『まだ早い』とか『母親に見えない』と言われるのは目に見えているが、ピン子さんから『命をかければ大丈夫』とアドバイスをいただいた」と批判も覚悟の決意表明。ニコニコと笑う濱田の顔を見て、「撮影の時は笑ってくれないと思うと胸が痛い」と悲しそうに話した。奉公先の大奥様として本作にも出演する泉は、「あれから30年以上たって、彩ちゃんがこの役を演じるのは感無量の思いがある」と話した。

 主演に大抜てきされた“新星”ここねちゃんは、2004年3月31日生まれ、宮崎県出身。3歳から地元CMや舞台で活躍し、13年公開予定の映画「タイガーマスク」に出演。今回、「りんごのほっぺをした野生児。それにあふれる生命力」(冨樫監督)が決め手となり、本格的なデビュー作で大役を勝ち取り「一生懸命頑張ります」とかわいらしく挨拶した。泉は最終選考に立ち会ったといい「ほかの子たちは上手過ぎるの。綾子(小林綾子)も最初は上手じゃなかった」と語った。

 冨樫監督は「座って温かいご飯が食べられることや、字を書く喜び。働いてお金を得られるといった、生きることの核心を描きたい。その意味では、時代物とは捉えていないし、ダイジェスト的なものにもしない。母と娘の関係を軸に、芯を通そうと思う」と意気込み。橋田は「こうして映画になるなんて、感無量。こういう日本人がいたんだと、今の人たちに伝われば」と感慨深げだった。

 会見で発表されたキャスト陣は以下の通り。

 濱田ここね(谷村おしん役)、上戸彩(谷村ふじ・おしんの母)、岸本加代子(つね・中川材木店の奉公人)、小林綾子(みの・加賀屋の若奥様)、乃木涼介(清太郎・加賀屋の主人)、吉村実子(谷村なか・おしんの祖母)、満島真之介(俊作・脱走兵)、ガッツ石松(松造・炭焼き老人)、泉ピン子(加賀屋の大奥様・くに)

「おしん」は10月全国公開。
























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