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狙われるiPhone5販売店、在庫狙いか‐米アップル、iPhone5部品発注削減

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 11日未明、茨城県筑西市の携帯電話販売店で、高機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)5」など34台が盗まれる盗難事件があった。県内の携帯電話販売店では昨年末から、人気機種のiPhone5を中心にスマートフォンが盗まれる事件が相次いでいる。
 
 11日午前2時15分頃、筑西市横塚の携帯電話販売店「auショップ下館」で、異常を知らせる警報が鳴ったと警備会社から110番があった。店内からiPhone5やタブレット端末「iPad」など34台(総額194万円相当)が無くなっていた。端末はカウンター奥の金属製ロッカーに施錠して保管されていたが、扉はこじじ開けられ、店舗南側の窓ガラスが割られていたことから、筑西署は窃盗事件として調べている。

 県警捜査3課によると、県内では昨年12月、下妻、古河、日立市の携帯電話販売店「ソフトバンクショップ」でも3件の盗難、1件の未遂事件が相次いで発生している。盗まれた約130台のうち約120台がiPhone5で、被害総額は計約1200万円に上る。

 iPhone5は昨年9月、世界各国で発売され、最初の3日間で販売台数が500万台を突破した人気機種。発売日の9月21日未明には大阪府内や神戸市などの携帯電話販売店でシャッターがこじ開けられて盗まれる被害があったほか、発売日以降、群馬、栃木、千葉県など全国で盗難被害が相次いでいる。

 ソフトバンクモバイルによると、iPhone5の発売直後は品薄で入荷待ちの状態が続いていたが、11月中旬以降はおおむね解消され、店内に常に在庫がある状態となっていることも、年末年始の被害続発の一因とみられる。

 端末を取り扱うソフトバンクモバイルやKDDI(au)によると、仮に盗まれた端末を使おうとしても、契約者情報を記録した「SIMカード」や端末の情報によって制限がかかり、国内では携帯電話会社の回線を利用した通信機能は使えないという。

 一方、iPhone5を狙った犯行について、県警捜査3課は「新しい機種で単価が高く、海外への転売目的で狙われている可能性もある」とみる。

 犯行はいずれも夜間で、出入り口のドアやガラスを荒々しく破壊し侵入する手口が似ていることや、防犯カメラに侵入する複数人の姿が映っていたことから同一グループによる犯行の疑いもあるとみて捜査を進めている。


◆米アップル、iPhone5部品発注削減 弱含む需要受け

 米アップルは、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」の需要が弱含んでいるとして、今四半期の液晶表示装置(LCD)画面などの部品発注を減らした。14日午前の取引で、同社株は一時、約4.2%安となった。

 供給元の米半導体会社シーラス・ロジックは約7.5%、米半導体大手クアルコムは約1.5%下落する場面があった。

 アップルはジャパンディスプレイやシャープ、韓国のLGディスプレーに対し、1─3月期のLCDパネル発注量を当初計画の約6500万台分の半分程度に減らすと伝えた。iPhoneの他の部品についても発注を減らしたという。アップルやシャープ側のコメントはこれまでのところ得られていない。台湾の部品供給業者はコメントを拒否した。ジャパンディスプレイの能美工場は一時的に、10─12月期の水準と比べ最大80%減産する。シャープのiPhone5LCDパネル工場でも1─2月期に、約4割減産するという。





















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