今月9日、上越新幹線の新潟と燕三条の間で新幹線が9時間近くにわたって運転できなくなったトラブルは、車両に電気を取り込む部品で漏電が起きるという、これまでに例のない故障だった。
今月9日、上越新幹線の新潟と燕三条の間で停電が起き、下りの「Maxとき481号」が駅の間で停車したのをきっかけに、上下線とも9時間近くが不通になり、乗客およそ2万5000人に影響が出た。
この新幹線についてJR東日本が調べたところ、パンタグラフから取り込んだ電気をそれぞれの車両に送るための「導体」と呼ばれる部品で漏電が起きていたことが分かった。漏電した電気は車両からレールに伝わり過剰な電流で架線が一部溶けたほか、新幹線に電気を送る変電所の停電も引き起こしたという。
JR東日本によりますと導体は大部分が車両の中に組み込まれ漏電しない構造となっているということで、これまで例がない故障だということだ。
JR東日本では当時降っていた雪が漏電を引き起こした可能性もあるとみて詳しい原因を調べるとともに、再発を防ぐ対策についても検討している。