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シリア副大統領”大統領が進める反体制派との武力対決よりも話し合いによる方が望ましい”

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 シリアのファルーク・シャラ(Faruq al-Sharaa)副大統領(74)はレバノン紙アルアハバル(Al-Akhbar)とのインタビューで、シリア問題の解決はバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が進める反体制派との武力対決よりも話し合いによる方が望ましいと語った。

 シリア政権寄りのアルアハバルは17日の紙面に、シリアの首都ダマスカス(Damascus)の副大統領執務室で前週行ったシャラ副大統領のインタビューを掲載した。

 シャラ副大統領は事態の打開をめぐる意見の相違は政権上層部にまで達していると指摘し、「彼(アサド大統領)は最終的な勝利まで戦闘を続行する強い意欲を見せており、その後でも政治的対話は可能だと(アサド大統領は信じている)」と語った。

 シリア全体では少数派のイスラム教アラウィ(Alawite)派が多数を占めるアサド政権にあって、同国多数派のスンニ(Sunni)派としては最高位の高官であるシャラ副大統領は、戦闘を続けても政権側、反体制派側のいずれも決定的な軍事的勝利を手にすることは不可能だという見方を示すとともに、自身は反体制派との妥協が望ましいと考えていると述べた。

 またシャラ副大統領は、アラブの主要国や国連安全保障理事会(UN Security Council)理事国などの支援の下で、反体制派勢力各派が「歴史的な和解」をするよう呼びかけた。

 シリア政権の高官が大統領と異なる見解を公に述べたのは今回が初めて。シリアのような独裁的な国で高官が率直に意見を述べるには政権からのお墨付きが必要だ。

 シャラ副大統領に関しては、トルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)外相が10月、シリアの内戦を止められる「理性ある男」と評し、シリアの暫定政府トップにふさわしい人物に挙げている。

 シャラ副大統領はアサド大統領の父親、故ハフェズ・アサド(Hafez al-Assad)前大統領の時代から数十年にわたって政権の要職を歴任してきたが、反体制派の蜂起が始まった前年3月以降は、数回しか公の場に姿を見せていなかった。


 シャラ副大統領がもはや軍事的な勝利を収めることはできないという考えを示したインタビューが新聞に掲載され、アサド政権側が戦況を挽回できないほどの苦境に立たされていることを伺わせるものとして、注目されます。

 シリアでは、反政府勢力が北部のアレッポ周辺の政府軍の施設を相次いで制圧し、支配地域を拡大しているほか、首都ダマスカスの国際空港を包囲するなど、攻勢を強めている。こうしたなか隣国レバノンの新聞は17日、アサド政権のナンバーツーにあたるシャラ副大統領のインタビューを掲載した。

 この中でシャラ副大統領は、「状況は一段と悪化しており、私にも大統領にも国民にも解決方法が分からない」と述べ、もはや軍事的な勝利を収めることはできないという考えが政権の中枢にも広がっていることを、初めて認めた。そのうえで「アサド政権と反政府勢力との間には、信頼関係がなく対話もできない。このままでは勝者はなく、国が倒れるだけだ」と述べ、現状では政治的な解決は難しく制御不能な泥沼の内戦に陥る、という懸念を示した。

 シリア情勢を巡っては、先週アサド政権を擁護してきたロシアの外務次官が反政府勢力が勝利する可能性を示唆しており、シャラ副大統領の発言も政権側が戦況を挽回できないほどの苦境に立たされていることを伺わせるものとして、注目されている。






















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