<プロボクシング:WBA世界バンタム級王座統一戦>◇4日◇大阪・ボディメーカーコロシアム
王者亀田興毅(26=亀田)が同級1位ウーゴ・ルイス(26=メキシコ)を2−1の判定で下し、5度目の防衛に成功した。
<1回>
興毅は一発のある相手に対し、距離を置きながら左を出して様子をうかがう。1分半、ようやく興毅が飛び込んだクリーンヒットせず。残り20秒で左のノーモーションのストレートを当てた興毅だが、まずは相手の出方をうかがうスタートとなった。
<2回>
やはりアウトボクシングで距離を取る興毅。ルイスも積極的に距離を詰める気配はない。1分半で左フックを顔面に当てた興毅。ルイスが踏み込んで右を出すが、しっかりガードしている。ここまでは、両者有効打が出ていない。
<3回>
やや距離を詰めようとするルイスだが、徹底して距離を取る興毅。ルイスのパンチは届いてない。1分過ぎ、ルイスのローブロー気味のパンチでブレイク。2分、興毅は左ボディを当てる。ルイスのパンチをこのラウンドもしっかりガードしている。
<4回>
ルイスは距離を詰め、右を出してくるが興毅は守りを固めている。興毅は右に回る動きながら、距離を保つ。カウンター狙い、2分20秒、右をヒットさせた。残り20秒からは近距離の打ち合いとなり、興毅の左フック、ルイスの右ストレートが交錯した。
<5回>
前回からルイスは左のアッパーを見せるようになった。興毅は変わらず距離を保つ。1分半、興毅は飛び込んで右フック。飛び込んではすぐ離れる興毅の動き。残り20秒、興毅はルイスの右ストレートを顔面に浴びた。この試合、初めて相手の強打をもらってしまった。
<6回>
50秒、コーナーに詰めてきたルイスに右を合わせた興毅。ルイスはバランスを崩したがこれはスリップの判定。1分20秒にも、ノーモーションの左。興毅は距離をあけてのカウンター狙いを徹底している。残り20秒は打ち合いとなったが、有効打は出ず。
<7回>
ガード固めている興毅のガードの上から打ち込むルイス。興毅は飛び込んでノーモーションの左を出し、すぐ離れる。プレッシャーをかけてくるルイスに、左ストレート、右ボディを当てる興毅。ルイスのパンチもしっかりかわしている印象。
<8回>
やはり前に出て打ってくるルイスのパンチをクリーンヒットさせない興毅。この回も飛び込んで左を出す。終盤はボディを繰り出していった。ここまで強打を誇る相手のパンチをまともにもらったのは5回の1回だけ。
<9回>
興毅の左目まぶたがやや腫れている。距離を保つ興毅にルイスは手を焼き、こう着する。1分半、ルイスは得意のアッパーを繰り出す。興毅が飛び込んで左ストレート、ボディを出すと、ルイスは右アッパーで対抗。興毅はルイスのパンチをガードしており、有効打を許さない。
<10回>
40秒、興毅は前に出てきた相手に右。変わらず興毅の距離感で試合が進んでいる印象。残り1分からは距離を詰めて打ち合いになった。興毅は左ボディ、ストレート。ルイスも右アッパー、ワンツーを繰り出した。残り10秒立て続けに左を顔面に当てた興毅。一気に試合が動いた。
<11回>
距離をあけ、右ジャブで誘う興毅。1分、興毅は左のダブルをヒット。1分半には、興毅の左ノーモーションにルイスの右ストレート。2分半から、やはり距離を詰めて打ち合い。興毅は残り20秒、左アッパーから左フックを当て、ルイスはたまらず逃れた。この回も最後は激しい打ち合い。
<12回>
開始30秒、興毅のノーモーションの左、50秒にも距離が詰まったところで左を当てた。手数ではルイスが上回っているが、有効打を許さない興毅。1分40秒からは、この回も距離が詰まる。興毅の左が当たっている。2分半には左から5発続けて当てた。最後は前に出た興毅。最後はノーモーションを繰り出したところでゴングが鳴った。判定は115−113で興毅が2人、117−113でルイス1人。2−1判定で興毅が5度目の防衛に成功した。