女優の井上真央が1人で繁華街に行き、UFOキャッチャーをした。なぜ、国民的女優がそのような無謀な行動をとったのか。彼女のブログでマネージャーがその理由を明かしたところ、読者から「真央ちゃんは優しい」と反響があったのだ。
井上真央のマネージャーが、11月28日に『井上真央オフィシャルブログ』である日のできごとを紹介している。その日、井上真央が「コンタクトを買いに行ってくる」とマネージャーを車にのこして繁華街へ向かった。
かなり時間が経ってから、彼女は「すっごい混んでたよ」と戻ってきたのだが、後にそれは嘘だと分かった。実は井上真央がヘアメイクやスタイリストと打ち合わせて、マネージャーの為にサプライズ誕生日パーティを計画していたのだ。井上真央がそのサプライズパーティの開始まで時間をかせごうとしてとった苦肉の策が、コンタクトを買いに行くことだった。しかし、それでも時間が潰れずに彼女は繁華街でUFOキャッチャーをしていたというわけだ。
「近くにあったリラックマのUFOキャッチャーを1人で5回ほど挑戦していたようです。店員さんにコツまで教えてもらったそうです」とマネージャーは後で井上真央から聞いた事実を報告している。
彼女から「一番身近な人をだますのが一番難しかった」と嘘をつくのに苦労したことを聞いたマネージャーは、「すごく嬉しかったです。ありがとうございました」と感謝していた。
普段からは想像できない井上真央の一面が垣間見えたエピソードに、読者からも「真央ちゃん優しいですね」、「粋なことするね」とコメントが届いている。「ゲーセンでUFOキャッチャーやっている真央さんの姿を思うとすごいですね」という声もあるように、周囲もまさか井上真央が1人で繁華街にいるとは思うまい。誰も彼女に気づかなかったので騒動にはならなかったようだ。
天真爛漫な笑顔が印象的な女優・井上真央。昨年のNHK紅白歌合戦では司会を務め、今年はドキュメンタリー番組『情熱大陸』(TBS系)のディレクターに挑戦するなど、女優業だけでなく活躍の場を広げている。
持ち前の明るさとはつらつとした元気あふれる姿で、その場を和やかにする井上。常に前向きに自ら新しい仕事に積極的に踏み込んでいるのかと思いきや、そうでない時期を乗り越えての今の姿があるようだ。「以前は弱気になってばかりの時期もあったんです。でも、昨年から今年にかけていろんな新しいチャレンジをさせていただくなかで、段々と考え方も変化してきました」。
その意識が変わるきっかけになったのが、アーティストの小田和正に密着した前述のディレクター経験だった。「ものすごく嬉しいことだけど、同時にプレッシャーも大きかった。心のどこかで弱気になっていたら、小田さんにその気持ちが見透かされてしまったみたいで、『初めてということを言い訳にはしないで』と言われたんです」。小田の厳しくも優しさのある言葉に触れて、井上にとってはこの仕事以外のいろいろなことについても考えさせられるきっかけになった。「小田さんにその言葉をかけていただいて、本当に感謝しています。私にとってはとても大きな意味を持っていました」。その後は、経験のないことにどんどん挑みたいという意欲が増しているという。
そんな井上が最新主演作『綱引いちゃった!』(公開中)では、スポーツとしての“綱引き”を通していろいろな悩みを持つ女性たちをまとめるリーダー役を演じる。キャストもスタッフも女性ばかりだった撮影現場では、主演としてみんなをまとめる役を担った。「女性が多くて本当に楽しくて、よく女子会も開いていたんですよ(笑)。みんなで食事をしながら、撮影の話やいろんなことを話しました。世代はバラバラなのに、全員とても仲が良かったのは不思議でしたね。私は人の話を聞くのが好きなので、聞き役として楽しんでいました」。