□【放射性物質とは、がんの種を撒くが如し。】
下図1は、チェルノブイリの汚染マップ、下図2は福島第一の汚染マップである。
※1Ci=37KBq/m2で換算すればよい。
図1=チェルノブイリの汚染マップ
http://bit.ly/vf90NL
図2=福島第一の汚染マップ
http://bit.ly/vf90NL
本日は、チェルノブイリと福島第一との比較から将来の健康影響リスク態勢を述べたい。健康影響リスクについては、短寿命放射能が猛威を振るっていた特に3月中の外部・内部被ばくの特定が必要である。短半減期のテルル132(半減期3日)は、チェルノブイリでも大量に放出されたが、福島第一でも同様に京ベクレル単位で放出されている。
飯舘村や福島県中通りでは、降雪や降雨と放射能プリュームが正面から遭遇し、地表面に落ちた放射性物質は広大な汚染地帯をつくった。なお福島第一でも万人単位の事故処理作業者が動員されているが、その集団と汚染地帯住民を同一視はできない。チェルノブイリは、ウクライナとベラルーシの国境近くにあり、ベラルーシでもチェルノブイリに近いブラーギン地区などでは事故処理作業者が多くいるほか、他の地域に避難した住民も多くいた。
環境に関するチェルノブイリの報告では、土壌中の放射性物質の測定に於いて、半径30キロ圏内と半径200キロ圏内では、明らかに90Sr(ストロンチウム90)や239Pu(プルトニウム)の拡散量は一桁以上違っていた。従って福島第一に於いても半径30キロ圏外は、主として初期の放射能プリュームが降雨と遭遇した時から約2週間(12日程度)の緊急時被ばく量(初期被ばく)とその後4月以降9月末頃までの外部・内部被ばく蓄積量を計算し、その上で将来の蓄積量を上乗せして健康影響リスクを測ることになる。
最近行なわれている福島市のガラスバッジ調査は、9月末以降の長期慢性被ばくに係る調査の一環でしかなく、おまじないのようなものでしかない。重要な争点は、妊婦(胎児)、乳児、幼児、子ども(20歳くらいまで)であり、チェルノブイリの倍加線量推定を下げているのは子どもたちなのである。一方、昨日も報告したが、甲状腺がんについては10年を経過して減少する一方で、今度は大人の甲状腺がんが増加し始めている。この傾向は、他のがんでも同じである。
つまり、初期の被ばくあるいは長期慢性被ばくにより、傷ついた細胞がその細胞分裂頻度に於いて、がんとして顕在化するものと見ている。がんはたった1個の細胞から起きる。多くは、染色体異常や遺伝子変異などを伴う。本紙は、飯舘村などの黄色ゾーンをゴメリ州と、中通りをモギリョフ州と照らすこととした。
モギリョフ州は、チェルノブイリから100キロ圏外に位置し、セシウム137による高・中濃度汚染地帯が広がっている。かつ前述のように、所謂、ホットパーティクル(90Srや239Puなど)の飛散が多くない。基本的な指標としては、通常の末梢血リンパ球(普通の血液検査)の染色体検査により、実質的な放射能健康影響度合を測ることが出来る。
また近年のゲノム科学の進展は、既に広島・長崎のカビが生えたような疫学研究ではなく、より具体的な影響を知ることが出来る。以下は、京都大学で公開されているヒトゲノムマップである。
GENOME MAP ここまでわかった!ヒトゲノム「DNAにかかれた生命の暗号集」
http://bit.ly/s3VTcQ
今日では、既に何処にどのような遺伝子がDNA上に乗っているか分かっている。西暦2000年に全ゲノム地図が判明してから、世界中の研究者がこのメカニズム解明に挑んでいる。民間の医薬品企業の研究主目標でもある。児玉教授(核医学の元締め)は、8月10日の議員会館での勉強会に於いて以下のように述べている。
1)遺伝子のゲノム解析で低線量の内部被曝による遺伝子の損傷による健康障害は立証されている。
2)(遺伝子のゲノム解析で)チェルノブイリで起こっていることは全てわかる。
3)低線量被曝が危険かどうかはカビの生えた古い論争。
つまり今やゲノム地図は、広く解析されており、どのような放射性物質がどのように遺伝子を傷害するかは、ゲノムを見れば分かるということである。あなたが何物かに殴られて、外見はなんでもないとする。では殴った相手が「死ぬわけではない」と言い放ったらあなたは許すだろうか。われわれは、例えば子どもに疾患が起き放射能影響が疑われれば、両親とクリーンな地域の子どものゲノムを対照して行けば特異性が分かると考えている。
しかも、末梢血による染色体の検査でも、放射線による影響度合いは分かるし、子どもへの異常度合いは確実に多いと予測している。因って福島第一の放射線健康影響は、カビが生えたような疫学研究ではなく、より科学的なゲノムに基づくものとしなければならない。確実に云えることは、チェルノブイリに於いて、汚染地帯ではクリーンな地域の10倍近い染色体異常が検出されることである。
がんは、1個の細胞から起きる。われわれは、福島県住民のみならず、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、東京各県に於いて、その放射性物質が確率的疾患が引き起こすと予測している。それは、最終的に人口減少となって顕在化するが、実に哀しいことであり、失われた命が戻ることは無い。
すなわち放射性物質とは、がんの種を撒くが如し。責任者の厳重なる処罰と治療体制が必要である。
以上
http://bit.ly/vf90NL
オリーブ拝
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=0
□今年も自宅でテレビを観なかった
テレビのない生活が10年目となった。自宅はもちろん、仕事で使っている部屋にもテレビはない。が、“受信料支払いのお願い”は当然やってくる。「うちにはテレビがないので」と言うと、「うそでしょ」みたいな顔をされたものだが、去年あたりから「そうですか」と結構あっさり引き下がる?ようになったように思う。アナログ放送の一方的終了に伴って、よりテレビ離れが進んでいるのかもしれない。いっそのこと、コンテンツ制にして、試聴した分だけ払うシステムにしてくれないものだろうか。ニュースパックとか、ドラマパックとか、単発売りとか。そのほうがずっとすっきりする。
今さら私が書くことでもないけれど、テレビは実際、一つの時代を終えた。何曜日の何時になったら楽しみにチャンネルをひねる、という行為自体がどんどん前時代的なものになってきているし。利用者がテレビに合わせるのではなく、今はテレビが利用者の都合によって、フレキシブルに対応しないことには、成り立たない。自分が観たい時間に観たいものだけを観る。何曜日の何時に、テレビの前にスタンバイしてチャンネルをひねらないことには、自分の観たい番組が観られなかった…なんていう時代は、今の世代には通用しないのは当たり前。そして、娯楽の選択肢も当然のことながら増えた。多くの選択肢の中の一つでしかないにも関わらず、受信料をのべつくまなく要求するのは、厚かましいというものだ。
民放は、スポンサーがいるから受信料は必要ないわけだけれど、最近の進化したテレビだと、コマーシャルはいくらでもはしょって観ることが可能。となると、スポンサーも昔ほどはテレビに対して経費を割かなくなることは当然。それに、スポンサーが売りたい商品というモノを、そもそもテレビを見ている人たちが必要としているかどうか、という問題もある。やはりネット上の広告にお金が流れるのは、当然の成り行きと言えるだろう。テレビは観せてやる、これを観ろ、という時代から、これはどうでしょうか?観てもらえますか?という時代になったのだ。だから、観てもらえる番組を作らないとそっぽを向かれるのは当然の話。もう誰も、とまでは言わないけれど、テレビをありがたいと思っている人は減った。視聴者がお金を払ってまでも観たい番組を作り、売る。それを基本とすれば、逆に、質の高い無料番組が生まれるように思うのだけれど。
<葉韮亭>
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=1
□0【米国SFレポート】2011年の10大ニュース
みなさん、今年のクリスマスはいかがでしたか? ご家族、友人の方々、恋人同士と楽しまれたことと存じます。アメリカではクリスマスが過ぎるとその年は本当に駆け足に去って行ってしまいます。今年を振り返って反省や自画自賛してみるのもこの時期で、今年何があったかを反芻してみることができるのもここ2〜3日くらいのものですね。こうして記事を書いていると自然とこの時期には過ぎて行く一年を振り返る習慣がつくので、便利ですし私のつたない記事をアップしてくれているホストに大いに感謝しています。
クリスマスの直前にCNNで今年の10大ニュースを特集していました。日本もこのような特集はテレビ局は得意で、この時期よく目にすると思います。この時の番組では視聴率が多かったトピックを順番に紹介していたのですが、10のニュース全部の詳しい順番や視聴率まではフォローしきれませんでした。ただいくつか気がついたことがありますので、上位のニュースをご紹介しながら所感をご披露したいと思います。
まずベスト3には入っていませんでしたが、東日本の地震、津波と、福島原子力発電所の事故の話題はベスト10に入ってきていました。極東でのできごととはいえ自然災害と原子力という諸刃の剣へのアメリカでの興味の深さが伺えます。日本では原子力反対という方向で割と一方的に世論が傾斜しているように見えますし、一部この方向に議論を持って行こうという動きがあるようにも思いますが、アメリカの反応はもう少しさめており、賛否両論が厳然と存在するというのが事実に近いと思います。
スティーブ・ジョブズの死去もベスト10に入っています。やはり時代を動かした一人のヒーローとして当然だと思います。1位を除いて、ベスト5にはエイジプト、シリア、リビアと中東、北アフリカ情勢が入って来ています。イラクは撤退が具体化しつつありますが、アフガニスタンとこの地域に軍を送っているアメリカとしては当然の反応だろうと思います。これら情勢の事実関係を把握するために「ツィッター」と「フェースブック」が果たした役割も大きく語られています。当局が作為的に世論や意見を動かす時代は完全に終焉を迎えたと考えられます。ふと中国もグーグルやフェースブックに対する作為的攻撃や検閲による議論調整は早くあきらめた方がいいと考えました。全世界に散らばっている中国人をすべて中国中央から統制する事は不可能ですから、真実は必ず現れます。
第2位に入ったのはやはり「オサマビンラディン」暗殺。第1位ではない事がすこし不思議でしたが、第1位が何であったかを聞いて納得しました。第1位は「エコノミー」、経済関連のニュースの視聴率がダントツで高かったようです。回復基調にあるとはいえ、日本の地震、欧州での経済危機、安定しない米国市場と、アメリカ人の興味の中心は経済回復と雇用安定にあることは確実です。それではよい年をお迎え下さい。
前回の英語問題は"Pancreatic Cancer"でした。これは「膵臓がん」のことで手術が難しいとされているそうです。来週の問題。本文でも使いました。書籍や雑誌、現代ではインターネットの記事やコンテンツを含めて、「検閲」という日本語は英語では何と言うでしょうか?
舟見@サンフランシスコ
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=11
□2011年を振り返る
やはり3月11日の東北の大震災と福島の原発事故は日本のこれからの行く末に厳しい問題を数多くの課題を残しましたね。それに国会も政府と行政もうまく機能できなかったことは、残念で仕方ありません。東京電力といい九州電力といい各電力会社に問題も数多くあるように感じます。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=121381
□私の節約方法
我が家は妻と私だけの2人暮らしです。節約法としては
?南向きの家で日当たりが良く冬でも昼間は暖房機は使用しません。
?できるかぎり2人、一緒の部屋で事を済ますように心掛けています。
?お風呂は短時間で済ませるようにしています。
?電気はこまめにチェック、消し忘れをしないようにしています。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=120913
□日本はこれからどうなるのか。
TPP反対勢力など、既得権者が自らの利益を守るための行動をお越しているが、そういったものをリセットしないかぎり、日本経済の浮上は考えられない。既得権者の中には弱者もいるので、慎重な議論は必要だが、スピード感がなさすぎる。もっと、強いリーダーシップを発揮できるリーダーが今こそ必要なのではないか。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=3
□母からの秘伝の味
母は家に沢山人が集まったときなどのよく炊き込みご飯を作ってくれました。これなら、そんなにおかずな無くても、ご飯だけで十分美味しいからです。作り方は、一合につき18ccの醤油を加えます。その分の水は減らします。他に鯖の水煮缶を加えるとさらに美味しくなります。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=10
民放をコンテンツ制にして、試聴した分だけ払うシステムになるのは無理かも知れないが、少なくともNHKはコンテンツ制の方がいい。見たくもない番組の視料まで、見たい人のために支払うのは不公平だ。特に地元NHK沖縄の番組に見たいと思う番組は皆無に近く。その運営費を支払うのは納得いかない。
『1位を除いて、ベスト5にはエイジプト、シリア、リビアと中東、北アフリカ情勢が入って来ています。イラクは撤退が具体化しつつありますが、アフガニスタンとこの地域に軍を送っているアメリカとしては当然の反応だろうと思います。』
ところが、日本にとって中東の石油は死活問題だが、アメリカ人のような反応が日本には見られないのは、安全保障という感覚が鈍いためだろうか。
『やはり3月11日の東北の大震災と福島の原発事故は日本のこれからの行く末に厳しい問題を数多くの課題を残しましたね。それに国会も政府と行政もうまく機能できなかったことは、残念で仕方ありません。東京電力といい九州電力といい各電力会社に問題も数多くあるように感じます。』
その理由のひとつとして、戦時であるのに平時のシステムで対応したというのがある。それへの反論として、日本では非常事態宣言が発令できないという事情もあるという。だとすれば、それは憲法の問題になり、その意味で憲法を再考し直す必要があるだろう。私は改憲論者だが、その内容は「日本は近代戦争ができない」ということを強調すべきだというものだ。近代戦争はできない、のだから、これの改憲はできないも織り込むべきだろう。もっとも、非常事態宣言の発令が現行の憲法のもとでも可能であるなら、その方がいい。
北朝鮮の権力移譲について世界のさまざまな専門家がさまざな意見を述べているが、少なくても歴史から見た世襲という政治制度については、ひとつの結論がでている。それゆえに他の政治制度が創出されてきたわけだが、この視点で北朝鮮を見ているので、専門家のさまざまな意見は何やら空疎に思えてならない。
歴史上、世襲制度が3代目まで続いた例がない。ここから世襲という政治制度は二代までという結論がでているのだが、以降、ヨーロッパでは王政へ、中国では皇帝制へと移行している。北朝鮮の世襲制度も3代目はなく、より王政か、より皇帝制へと移行していくだろう。それは毛王朝の中国がもっとも望んでいる形だろう。中国は清王朝から混乱を経て易姓革命によって毛沢東王朝へと移行し、それが現在も続いているが、北朝鮮はそれが可能だろうか。