20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が4日夕(日本時間5日午前)、メキシコ市で開幕した。欧州債務問題に端を発した世界経済の減速が主要な議題となる。先進国と新興国は景気の下振れ回避に向けて危機感を共有し、協調して打開策を探る。
日銀の白川方明総裁は会議前、記者団に対して「世界経済はやや減速感を強めている」と懸念を表明、各国が足並みをそろえて対応することが重要だと指摘した。
初日は世界経済の成長と安定について討議する。欧州危機と、米国で大型減税の失効と歳出の強制削減が年明けに重なる「財政の崖」などが論点。