<セリエA:ユベントス1−3インテルミラノ>◇3日◇トリノ
日本代表DF長友佑都(26)の所属するインテルミラノが首位ユベントスとアウェーで対戦。左MFでフル出場した長友のアシストなどで勝利し、王者のセリエA無敗記録を49試合で止めた。インテルはリーグ戦7連勝で勝ち点を27に伸ばし、ユベントスに1点差に迫った。
2−1の後半45分。長友は敵陣左サイドでパスを受けると、そのままペナルティーエリアへ進入。左足シュートはDFにはじかれたが、体を倒されながらもこぼれ球をキープ。ラストパスをFWパラシオへ出した。
同FWが決めて3−1と勝利を確実にすると、長友は主将のサネッティや“悪友”カッサーノらとおじぎで祝福。敵地ユベントス・スタジアムで王者に初黒星をつけたとあって「49戦負けていない最強のユベントスに対して素晴らしいゲームができた。最後まで信じて1人1人がチームのためにプレーしたのが勝利につながった」と喜んだ。
これでインテルは欧州リーグ戦も加えると9連勝。3季ぶりの優勝も視野に入ってきた。それでも長友は「夢である世界一のサイドバックになるには、やるべきことはまだ多い。一喜一憂することなく、謙虚な気持ちで努力して行きたい」とさらなる向上を誓った。
同点となるPKと逆転弾をたたき出したインテルFWミリートは試合後、審判のジャッジがチームの怒りを生み出し、逆転勝利につながったなどとコメントした。4日のイタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトなどが報じた。
ミリートは「ユーベの先取点?私たちはまだ眠っていたのかもしれない。でも、あれはオフサイドだったと信じている。結局、それがチームの怒りを生み出した」と勝因を明かした。3トップで臨んだことについては「ユーベのホームで3トップで対戦したのは、インテルより先にはどこもいなかったのではないか。これも素晴らしい試合になり、勝利に値するだけのものだった。試合に対する準備もうまくいっていた」と胸を張った。