フィギュアスケートのグランプリ（GP）シリーズ第3戦、中国杯（11月2〜3日）に出場する女子の浅田真央（中京大）と男子の高橋大輔（関大大学院）が31日、試合が開催される上海に到着した。
日中関係の悪化を受け、日本スケート連盟は事前に現地調査を行い、安全確保のため日本連盟が用意した警備員３人、中国語が話せるコーディネーター２人と通常よりスタッフを増員して対応。特に混乱はなく、宿舎で取材に応じた浅田は「ボディーガードがいたり、いつもと違うが、中国のファンから花束を頂いたり、安心した」と話した。高橋も「緊張などは全然ない。外に出ていないので分からないが、大丈夫じゃないかと思う」と落ち着いた様子だった。
今大会はリンク外の行動にも異例の規制がかかっている。日本連盟は選手に、ホテルと会場の往復以外の外出の自粛を要請。海外遠征の際、浅田は現地の食事を楽しみにしているが、今回はホテルのレストランの食事に限られそうだ。「おとなしく食べます。でも、上海ガニは食べたいなあ」と残念そうな表情も。１日に本番リンクで公式練習を行い２日のショートプログラム（ＳＰ）に備える。「ＳＰが重要。いいスタートが切れるようにしたい」と気合を入れていた。