新施設の注目度トップは東京スカイツリー(東京・墨田)だ。展望室などの開業は5月22日。隣接する商業地「東京ソラマチ」では同時に水族館やプラネタリウムもオープンする。開業に先立つ3月、事業主の東武鉄道は最寄り駅となる伊勢崎線「業平橋駅」を「とうきょうスカイツリー駅」に改称、改札口も増やすなどして見物客の受け入れに備える。
渋谷では東京急行電鉄が4月、東急文化会館跡地に地上34階、地下4階の複合高層ビル「渋谷ヒカリエ」を開業。7月には客席数約2000の劇場「シアターオーブ」が海外ミュージカル公演で幕を開ける。
臨海地区では三井不動産などが複合施設「ダイバーシティ東京」(東京・江東)を4月19日にオープン。人気アニメ「機動戦士ガンダム」の「実物大」立像も再登場し、集客に一役買う。英レジャー大手のマーリン・エンターテインメンツは台場地区に進出。商業施設「デックス東京ビーチ」(東京・港)内に6月、子供向けのレゴランドを開設する。
歴史あるホテルが長期休業を終えての新装オープンも相次ぐ。東日本旅客鉄道(JR東日本)は10月、東京駅丸の内駅舎内にある「東京ステーションホテル」の営業を再開。客室数は以前の2.5倍に増やす。5月には大手町地区で地上23階建ての「パレスホテル東京」が新装オープンする。
一方、イベントでは3月28、29日、米大リーグのアスレチックスとマリナーズの開幕カードが東京ドームで実現。イチロー選手らの雄姿を日本で拝めるかも。開催地は未定だが、昨12月バルセロナ(スペイン)の圧勝で閉幕したサッカーのクラブワールドカップ(W杯)は今年も日本で開催される。
10月には48年ぶりに日本で開かれる国際通貨基金(IMF)・世界銀行の総会がある。「東京国際映画祭」は今秋、25回目の節目を迎える。
新年がスタートした1日、建設中の東京スカイツリー(東京都墨田区)の第1展望台(高さ350メートル)が初日の出の撮影のため、報道機関に公開された。
第1展望台は東京タワー(333メートル)を上回る高さ。眼下に広がる街は午前6時20分ごろから次第に明るくなっていったが、東の空は、日の出の予定時刻の6時50分ごろになっても厚い雲に覆われたまま。それでも、7時40分ごろから、雲の切れ間に時折うっすらと今年初めての太陽が姿を見せた。
スカイツリーは昨年3月、東京近辺の旧国名「武蔵(むさし)」にちなんだ目標の高さ634メートルに到達。「世界一のタワー」となった。今年5月22日、併設する商業施設とともにオープンする。
(日本経済新聞「スカイツリー開業は5月、水族館・プラネタリウムも」より) :
(asahi.com(朝日新聞社)「スカイツリーの初日の出、雲の切れ間からうっすら - 社会」より)