□子育て応援プラザ
小さな子どもを育てる時に、周りに相談する人や同じ年代の子どもを持つお母さんがいれば、どんなにか心強いであろうが、そういう人がいなくて自分の家に引きこもり状態で孤独に子育てをするお母さんは本当に大変だと思う。一日中訳もわからず泣いている子どもと二人きりで同じ部屋にいるだけで、気がめいってしまうだろう。どうしていいかわからずに子どもをたたいてしまったりすることもあるかもしれない。
最近よくあるケースに「揺さぶり症候群」というのがある。赤ちゃんが泣き止まないので、身体を抱いたまま思いっきり揺さぶってみたら偶然泣き止んだ。「ああ、よかった。」と思って、次に泣いた時も同じように揺さぶった。何度かやっているうちに赤ちゃんの意識がなくなってしまったというのだ。これは乳児が激しく揺さぶられることによって、脳がぐちゃぐちゃになってしまった結果で最悪の場合は死に至ることもある。
我が家の近くに、子育て応援プラザPokkeという場所がある。真夏の暑い日などに「近所の公園には全然子どもの姿が見えないけれど、みんなどこにいるのだろう?」と思っていたら、ここのはたくさんの親子連れが遊びに来ていた。Pokkeは主に託児と広場の2本柱で民間の業者によって運営されている。託児の方は、保育園に入れない待機児童や親が働いていない場合に子どもを何時間か預かってくれる。預かる際に理由は問わない。母親が習い事をしたり、気晴らしに友達とランチやショッピングをしたいという時にも利用できる。冠婚葬祭や、上の子の学校行事に参加したい時など母親にとって本当にありがたい場所だ。
1時間500円という料金の安さも手伝って、近頃は予約開始とともにいっぱいになってしまうことが多いのだそうだ。午前9時から17時までの一時預かりのほかに、夕方から夜にかけて預かるトワイライトというのもある。こちらは保育園や幼稚園から帰ってきた後に預かってもらえるので、残業で遅くなる保護者の利用が多い。そのほか出産の時に上の子を預かってもらうショートステイという託児もある。出産の時に実家に帰れなかったり、誰も頼る人がいない時などこれは本当に助かると思う。ショートステイを利用する子は、それ以前から一時預かりでPokkeに慣れている子が多いので、保育士たちとも顔なじみですんなりお泊りができるのだそうだ。
広場の方は、子どもを預かるのではなく親子が一緒にPokke遊びに来る。初めての子どもで悩みをたくさん抱えてやって来たお母さんには職員がいろいろ相談に乗る。何回か来ているうちに広場に通うお母さん同士で友達になり情報交換をしたり、子育ての悩みを話し合ったりするようになる。
ここまで来れば大丈夫だ。職員のほかに、Pokke主催の保育講座を受講した「ポケットさん」というボランティアのスタッフがいて、広場で一緒に遊びながら仲間と打ち解けられないお母さんに声をかけたり、質問に答えたりしている。託児ボランティアの中には元保育園の園長先生だった人もいる。
遊び場は20人ぐらいが集まっても走り回って遊べるぐらいの広さがある。おもちゃの種類も豊富で、月齢にあった遊び方を覚えて帰る親子も多い。夏は冷房がきいて涼しく、冬も部屋はエアコンで暖められ、さらに床暖房までついている。これでは近所の公園に子どもの姿が見えないのもうなづけるというわけだ。
ここはただの子育て広場に終わらない。子どもを預かってもらえることで、母親が以前働いていた技能を生かしたり、これからやりたいことをやってみたりと自己実現を目指す環境が用意されている。例えば、お菓子作りが大好きなお母さんがいれば「ケーキおねえさん」、コーヒーにやたら詳しいお父さんが入れば「パパ・カフェ」を運営する。絵本の読み聞かせが上手なお母さんが子どもたちの前で絵本を読む。楽器や歌の得意な人たちが子どもたちの前で演奏する。劇団にいた人が劇をやる。
畑作りに詳しい人が、Pokkeの庭に畑を作って親子一緒に野菜を作る・・・・などなど普通なら専門家を呼んでやるようなことを、Pokkeを利用する人たちが自ら率先して取り組んでいるのである。Pokkeはそれをできるだけサポートして実現させてくれる。つまり、地域の中で子どもと一緒に親も育てて行こうとしているのだ。私が子育てをしていた時にはこんなありがたい施設はなかった。
中には「今のお母さんたちは、子育て支援に関して恵まれすぎている。」と言う人もいる。日本全国のいろいろな場所にこのような子育て応援プラザがあるだろう。まだ知らずに一人で悩んでいるお母さんがいたら、ぜひ教えてあげてほしい。一度飛び込んでしまえば、子育てが今よりもずっと楽しくなるにちがいないから。
<真珠の首飾り>
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=1
□0ワールドレポート 年の瀬@上海
毎月、テストやレポート提出の日程に追われているうちに今年も今日を入れてあと2日となった。来年は新暦の正月から旧暦の正月までの期間が短いため(来年の旧正月は1月23日)、地方からの出稼ぎ労働者の多い工場などは、年が明けたらすぐ旧正月の休みが始まるようなところもあるようだ。血縁を大事にする人たちなので、旧正月は家族親戚一同が集まる一大イベント。上海で働いているとなったら職種はどうあれ、内陸の農村では英雄扱いなのだろう。学校の近くのコピー屋のおっさんも、去年休み前にコピーを頼みに行ったら、持っていたクラッチバッグの中に紅い100元札がびっしりと詰め込まれていた。
こんなに旧正月が早く来るのもあんまりないことだ。月の満ち欠けにあわせて出来ている旧暦は、新暦の1ヶ月よりも数日短いため、その余った日数をあわせるために「閏」月を作るのだが、今年閏の月を作ると来年の旧正月は2月20日前後になり、立春の前に旧正月が来なくなる。こちらの人が嫌う「春の来ない年」になってしまうと言うこともあるからだろうと思ったりする。来年は華人たちの大好きな「龍(辰)年」なのだ。この年に結婚や出産をもくろむ人たちが多いのに、「春の来ない年」だったら縁起が悪いとしてそれらを控える人たちもいるだろうし、そうなると消費にも影響が出るだろうから、閏月をいれなかったのか、ということを考えてしまったりする。まあ新年明けてから早い旧正月とはいえ、何年か前にもあったし。
今年はこちら版新幹線、いわゆる「高鉄」が開通し、開通早々大きな事故があったりして日本にいる知り合いからは「絶対乗っちゃだめよ」とさんざん言われた。が、天候に左右される飛行機と違い、とりあえずは大雨だろうと大霧だろうと走ってくれるので、当地から北京まで行くのに5時間座りっぱなしでも空港でフライト状況にいらいらするよりはましだ。この「高鉄」の切符は身分証明書を提示して実名で買うことになっている。これはダフ屋対策で、最近はインターネットでも身分証明書のデータを打ち込んで予約が出来るようになったのだが、この個人データが漏れて、他人が自分の身分証明書番号で勝手に切符を予約しているという状況もありうるらしい。まったく何をやっても満足に機能しない人たちだ。「こんなに便利になりました!」という割には、いろいろな漏れが多すぎ。
私も家の掃除をして不用品を廃品回収に出したいところなのだが、なかなか回収のおじさんが来ない。来ても足元見られて安く買い叩かれるのだが、それでもゴミ捨て場に置いといて掃除のおばちゃんがホクホクと持ち帰りそれを売って小遣いを稼ぐことを考えたら小額でも手に出来たほうがまし。そのお金は私が使うわけではなく、内陸の貧困地区の支援をしている友達に渡す。この間、友達が「自分で送れそうだったら送って」と言うので、手紙を書き、家にあった使わないノート類や衣類を送ったら、10日ほど経って友達のところにお礼のメールが来たらしい。国内の郵便なのでさほど金額もかからなかったし、まだ手元にお金があるので、今度は筆記用具や生活用品を買って送ってあげよう。歯ブラシすら買えない子供もいるそうだから。
今年は日本にとっても世界にとってもいろいろな事件や事故があった年だった。今年を表す漢字、日本では「絆」だそうで、私の周りの日本人は「人々がみんなつながった1年ですよね〜」と嬉しそうだが、つながったのは3月の地震の後数ヶ月だけで、夏に帰国した際に見たのは、被災地出身者以外はもうそのことを忘れているような態度だった。お互いを思いやり、気遣ってこそ「つながっている」「絆がある」わけで、思いやる心があれば、それは些細なことにも行動として現れるはず。むしろ、地震のせいで自分たちの生活が制限されることに対しての不満を態度で表しているような人が多かった。日本中がひとつにまとまって、いい社会を作れるはずのチャンスをみすみす手放してどうするのだろう、と外から日本を見ているとそう思う。
ともあれ、今年1年読んでくださった皆さんに感謝するとともに、また来年もお付き合いいただけますよう、ご愛顧のほどよろしくお願いします。
<まりもキティ>
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=11
□磯納豆の作り方
1. 磯納豆(昆布を刻んだもの)として市販されているものを買うか、あるいは、通
常の利尻昆布を買ってきて、約3mm角に刻んでも良い。
2. ニンジンを3mm角に刻む。
3. キュウリを3mm角に刻む。
4. 蒲鉾を3mm角に刻む。
5. 錦糸卵を3mm角に刻む。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=10
□今日のピックアップ すべては戦後の外圧からの押し付けられた制度の未消化が原因
日本人は、その創り出すものは 世界に冠たるすばらしいものが数多くあるが、制度に関しては まったく駄目なのはどうしてか?現在のすべての歪(政治・社会制度(教育・年金・社会保障)・国防やなどの未熟)は、第二次世界大戦(大東亜戦争)後で米国からの外圧によって無理やり押し付けられた憲法に原因によろものと考えられます。日本が再び戦前のような米国に異を唱えるような強国にならないために巧妙に意図されているのです。
その政治思想は、議員内閣制で いまのような決まらない・決められない政治になることは きわめて当然の結果である。社会制度では、当時このような少子化・高年齢化は予測されなかったに違いないが、政治が重要案件を先送りして現在の破綻直前の状態を生んだ。教育制度は、もともと日本に合わないものを持ち込んで、日教組がその歪を拡大した。国防は、国民から支えられるものであるが教育の偏向がその土台も築けないようにした。
この憲法を金科玉条にして改正もせず、未消化のままで 腹を下し続けている これが今の日本です。首相公選制、官僚機構を下に置く政治主導の政治、それによる社会制度の改正、地方分権、国防の充実 これらは 憲法という制度・仕組みを抜本的に変えること これしかないのです。大阪での動きはこれを目指しいるのです。いまの既成政党だけでは絶対に出来ません。2011年はこの変化:維新の始まりと考えます。
しもけん1
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=121124
日本は教会型国家である。また立法・司法・行政はお上という意識をもっている国民は多い。教会型国家のお上は神官を指す。この神官が悪事を働けば「刑は士大夫に上らず」という理屈を使い、法律の適用を避け、精神論を展開し、挙句の「礼(制度)は民に下らず」という理屈と制度や法律は立法府の仕事という建前を用いて、極力、国民の参加を排除しようとする。これが大多数の政治家の意識である。
自民党は小泉首相のとき、反郵政民営化反対派は党を離脱させた。反増税派に対して民主党が離党を勧告してもおかしくはない。また離党しない議員の神経もわからない。居残り、議論を行い、一致を見ない場合、どうする気なのだろう。
日本は明治時代はヨーロッパを戦後はアメリカの政治システムを模倣した。しかし。その模倣先とは同じように機能していない。このレベルの意識は中二問題である。「新しい酒は新しい革袋に盛れ」とは新しい意識には制度(システム)が必要であるという比喩だが、これお中二問題の視点でいえば、新しい制度(システム)は採り入れたが国民の意識は古いままだ、「新しい革袋に古い酒を注ぎ続けている」となるだろう。社会を見ると、新しい酒は市場に出回っているようだが、なぜか新しい革袋に注ぐことができない。その最大の理由は選挙制度にあるだろう。