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尼崎連続変死 失踪宣告の女性も遺棄か、不明8人に

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 兵庫県尼崎市の民家から3人の遺体が見つかった連続変死事件で、これとは別に岡山県や香川県などに遺棄されたとされる3人の中に、18年前に失踪宣告で戸籍上死亡とされていた女性(当時66)が含まれていることがわかった。捜査関係者が明らかにした。事件に巻き込まれた可能性のある行方不明者は、ほかの2人を含め計8人になった。

 昨年11月に尼崎市の大江和子さん(当時66)がコンクリート詰めの遺体で見つかった事件では、傷害致死などの罪で起訴された角田美代子被告(64)の周辺で男女7人の行方不明者届が警察に出されている。

 捜査関係者によると、美代子被告の関係者の証言から、民家の3遺体のほかにも別の3人が殺害され、岡山県の海や高松市などに遺棄された可能性があるという。その中に、1994年に失踪宣告され、戸籍上の死亡扱いになっていた尼崎市の女性が含まれていることがわかった。

※失踪宣告とは、不在者、生死不明の者(死体が確認できていない者など)を死亡したものとみなし、その者にかかわる法律関係をいったん確定させるための制度である。




 兵庫県尼崎市の民家の床下から男性1人、女性2人の計3人の遺体が見つかった事件で、県警尼崎東署捜査本部は18日、男性は高松市の谷本隆さん(68)と断定した。死後数年以上とみられ、死因は不明。谷本さんは、昨年11月のドラム缶遺体事件で起訴されている角田美代子被告(64)の関係者らに04年ごろ連れ去られるのを親族が目撃していた。


 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、1人の遺体が埋められているとされる高松市の民家。住んでいた家族は、昨年11月のドラム缶詰め遺体事件で起訴された角田美代子被告(64)とのトラブルを機に離散に追い込まれた。集団で居座られ、金を払わないと、顔が腫れ上がるまで殴られた。親族は「地獄だった」と証言した。

 親族らによると、家族は、3人の遺体が見つかった尼崎市の民家の女性(87)=図(1)=の長女=図(2)=の嫁ぎ先。長女と夫=図(3)=は1988年、夫の父が所有していた高松市内の土地約450平方メートルに木造2階建て住宅を新築した。

 夫は保険代理業を営み、自治会長を務めるなど、近所から人望もあった。2人の娘も明るく育った。夕方、自宅から娘らの奏でるピアノの音が漏れて、周囲には幸せな家族に映っていた。

 暗転は約10年前。美代子被告から女性の長男の元妻の子(38)=図(4)=を預けられたが、「素行が悪くて手に負えない」と尼崎に帰したことでトラブルになった。

 美代子被告は「責任を放棄した。金を払え」とすごみ、間もなく、美代子被告らしい女と男数人が家に押しかけて居座った。

 知人が自宅を訪れると、障子がぼろぼろに破れ、顔にあざができた長女は「何もない」と繰り返した。夫の顔が腫れ上がっていたこともあった。長女と夫は親族や友人に「金をくれ」「金を貸してくれ」と懇願した。

 近所の住民は、居座る男たちが、やせ細った長女と夫を庭に立たせ、ホースで水をかける場面を目撃した。

 一方、美代子被告は、娘の一人の角田瑠衣被告(27)をかわいがり、「後継者にする」とも漏らした。ある親族は、夫が瑠衣被告から顔を腫れあがるまで殴られるのを見せられた。美代子被告とみられる女は「金を持ってこないと、こうなる」と吐き捨てるように言った。親族は「女らに一家を分断されて操られた。地獄だった」と話す。

 美代子被告は夫の親族に「長女の家系と縁を切るために金を用意しろ」と要求した。親族は田んぼを売るなどして計約1700万円を出し合った。結局、夫婦は離婚し、長女は昨年、病死した。


兵庫県尼崎市のコンクリート詰め遺体発見に端を発した連続変死事件は、さらに岡山、香川両県に飛び火し、事件に巻き込まれた可能性がある行方不明者は6人とも8人ともいわれる。いずれもその中心にいたと思われるのが、コンクリート詰め遺体事件で傷害致死罪などに問われている角田美代子被告(64)だ。いったい、どんな女なのか。

 角田は1980年半ばごろから尼崎市内のマンション5階2室を借りていた。家族のほかに、血縁関係のない高齢の女性や若い男女10数人が一緒に暮らし、角田が外出する時は全員が並んで見送る姿を近所の人が目撃している。角田がたびたび訪れた商店街の人はこういう。

「身長は160センチぐらい。髪はロングヘアで、目つきが鋭く、声はガラガラ。大阪のおばちゃん風の派手な服装で、威圧感があった。親分の奥さん風という雰囲気だった」 「1人ではなく、8人ぐらいで来て、みんな角田のいいなりでしたね。支配していたように感じ、親分、子分の関係みたいだった」

 近所の住民が預かっていた宅配便を渡すと、「中が壊れている」と弁償を要求されたという。

 異様ないでたちで男を引き連れ、押しかけた家の家族関係を暴力を使って壊し、金銭を奪い取っていく。こんな構図が徐々に明らかになってきたが、司会のみのもんたも言葉が見つからないのか、「凄い事件になってきましたね」とだけ。

 事件がここまで拡大するまで警察は何をしていたのか。元刑事の飛松五男は「警察の初動捜査のミス」と指摘する。

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 以前はストーカーもDVも児童虐待も身内のトラブルということで警察は刑法を建前に不介入の姿勢を取ってきた。今もその名残は強く残り悲惨な事件を招来させているきらいはあるものの、介入義務があるだけ、以前よりはましになってきてはいる。尼崎変死事件も身内のトラブルが原因らしい。こうしたトラブルに警察は刑法を建前に不介入の姿勢をとるだろう。法改正の検討が必要だろう。 

 身内のトラブルでさえ警察の介入を必要とする時代なのだから、近隣トラブルとされている事案にも、その事案を検討のうえ警察は不介入という刑法も見直すのは当たり前のことである。




























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