16日午前3時10分ごろ、静岡県裾野市の「富士サファリパーク」で、おりの中で作業をしていた飼育員の男性が象に襲われ死亡しました。警察が詳しい状況を調べています。
16日午前3時ごろ、裾野市の富士サファリパークで、飼育員の男性が象に襲われたと消防に連絡がありました。
消防が駆けつけたところ、象のおりの中で、飼育員でラオス国籍のインサボン・カムホンさん(33)が血を流して倒れていて、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
富士サファリパークによりますと、アジアゾウは14日に出産したばかりで、子供と一緒におりに入っていた。インサボン・カムホンさんは、もう1人の飼育員と一緒に子どもの象の様子を見におりの中に入っていたところ、母親のゾウに襲われたということです。(朝日新聞によると、インサボンさんは2人ではなく、1人でおりに入っていたという。)
母親の象は体長およそ3メートルで、重さは2トン余りあるということです。
富士サファリパークでは、子どもの象の生育状況を確認するため、毎日、午前3時前後に飼育員2〜3人で様子を見に行くことになっているということで、警察が襲われたときの詳しい状況などを調べています。
・富士サファリパークとは
富士サファリパークは、静岡県裾野市の富士山の近くに、32年前の昭和55年に開園し、おりなどに入っていない象やライオンなどを車の中から見学できる施設です。サファリパークによりますと、閉園しているとき、動物たちは飼育小屋に入れられ、開園に合わせて外に出されるということです。富士サファリパークでは7年前の平成17年にも、飼育小屋からヒグマを外に出す作業をしていた作業員2人が熊に襲われ1人が死亡する事故が起きています。