大津市の中2男子自殺で、外部有識者による第三者調査委員会(委員長=横山巌弁護士)の6回目の会合が14日、市役所で開かれ、これまでに中学校の教職員16人からの聞き取り調査を終えたことを明らかにした。また、同級生や校長、担任教諭らからの聞き取りは、10月中の開始を目指す方針で一致した。
終了後、記者会見した委員長の横山巌弁護士は「(生徒たちは)思い出したくないことを思い出すことになるかもしれないが、なるべく短時間で事実確認できるようにしたい」と語った。一方、委員を務める教育評論家の尾木直樹氏は取材に「先生一人ひとりは一生懸命で、緻密に(教育指導を)やっている。そういう学校で(事件が)起きたことが深刻」と指摘。今後は加害生徒からも聞き取りをする予定だが「3年生は受験を控えていて空いている日がなかなかない」と話し、聞き取りのスケジュール調整が難航していることを明らかにした。
第三者委は10月上旬から教員らの聞き取りを進めているが、委員の一人は「いじめだと早くから推測していた教員もいたようだ」と感想を述べた。
今回から新委員の大阪芸術大教授の臨床心理士、西林幸三郎氏が加わり、委員は6人となった。