今年7月にケイティ・ホームズとの離婚が正式に成立したトム・クルーズだが、自身が信奉する新興宗教サイエントロジーが、以前にトムの結婚候補をオーディションで選出していたことがヴァニティ・フェア誌にて報じられている。それによるとサイエントロジーは、2004年にトムと同じくサイエントロジストで女優のナザニン・ボディアニをお見合いさせていたという。結局は破談になったものの、ナザニンはトムに恋心を抱いており、かなりのショックを受けていた模様。
ナザニンとの破談後にケイティ・ホームズと3度目の結婚を果たすことになるトムは、この記事を否定しているものの、元サイエントロジストで『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年作)や『クラッシュ』(2004年作)を手がけたポール・ハギス監督はこの報道を事実だと主張している。2010年にサイエントロジーを脱退しているポールはショービズ411に こう語っている。
「私は、教会の上層部が団体のメンバーを勝手に利用することをいとも簡単に正当化し、無情にも(ナザニンを)罰した上、沈黙を守らせたことに対しては本当に困惑した。教会側はナザリンを脅しただけでなく、実際に彼女が恥じるように仕向けたんだ」
さらにポールによれば、ナザリンは、2年前に同宗教団体を脱退する前に教会との関係を修復しようと努力していたとも話している。「僕は、教会に不当に扱われたという事実を暴露することを躊躇するメンバーをたくさん見てきた……ほとんどは一般人であり、あらゆる形の報復を恐れているんだ。しかし僕は、それら多くの善良で知的なメンバーがこういった事実に日々接しているのに、座して黙っている理由が分からないと言わざるを得ない。僕は長年気づかなかったが、今ではナザリンが恥じる気持ちが分かるよ」
サイエントロジー教会(Church of Scientology)が米俳優トム・クルーズ(Tom Cruise)の交際相手を選ぶオーディションを開いていたとする米エンターテインメント誌「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」の記事が話題になっている。クルーズの弁護士は「使い古しの虚言だ」とこの疑惑を否定している。
問題の記事は複数の筋からの情報として、2001年にクルーズが前妻で女優のニコール・キッドマン(Nicole Kidman)と離婚してから3年後の04年、世間で最も有名なサイエントロジー信者であるクルーズの次なる結婚相手を探すべく、教会が女優を対象としたオーディションを開いたとしている。「トップ・シークレット」で行われたというこの花嫁探しプロジェクトは、教会指導者デビッド・ミスキャベッジ(David Miscavige)氏の妻のシェリー(Shelly Miscavige)夫人が主導したという。
この記事が掲載されたヴァニティ・フェア10月号の表紙には、「ケイティが知らなかったこと」という文字が躍った。記事によれば、「研修ビデオのため」とされたオーディションにサイエントロジー信者の女優が集められ、参加者はさまざまな質問を受けた。中には「トム・クルーズをどう思う?」という質問もあったという。
最終的に選ばれたのは、イラン出身で英ロンドン(London)育ちの女優、ナザニン・ボニアディ(Nazanin Boniadi)さんで、04年11月からクルーズと交際を開始した。その前月には「オーディティング」と呼ばれる集中カウンセリングが毎日行われたという。オーディティングはサイエントロジー信者が普段から行なっている活動の1つで、ボニアディさんはその中で自分の最も深い部分にある秘密を打ち明けるほか、性生活についても事細かに告白したという。また、歯の矯正器具を外し、髪の赤いハイライトをやめるよう指示された。
ボニアディさんはクルーズとの交際のためにニューヨーク(New York)へ向かい、付き合い初めの1か月は「至福のとき」だったが、2か月目に入るとボニアディさんの「資質不足」が指摘されるようになったという。
ボニアディさんに向けられた主な不満としては、クルーズを褒めた際に使った「とてもよくできました(very well done)」という言葉がまるでクルーズのことを下に見ているように聞こえるとの批判のほか、公の場での愛情表現不足があったという。クルーズからは「君からもらう愛よりも、エキストラからもらう愛の方が大きい」との言葉も発せられたとされている。交際は05年1月に終わりを迎えた。
クルーズの弁護士、バート・フィールズ(Bert Fields)氏はこうした一連の疑惑を否定し、「ヴァニティ・フェアの記事は、スーパーで売られているタブロイド誌が以前報じた、使い古しの虚言だ。同じいかさまの『情報筋』を元にしている」と述べた。サイエントロジー教会も、同誌の情報筋を「自己アピール好きの反サイエントロジー主義者で、公然たるうそつきの偽証人」と軽蔑する声明を発表した。
今年6月28日には、当時クルーズの妻だった女優ケイティ・ホームズ(Katie Holmes)が突如、離婚申請書を提出したと発表した。この電撃発表は当のクルーズも全く予期していなかったとされている。
交際中にめくるめくロマンスを繰り広げたクルーズとホームズは、仏パリ(Paris)のエッフェル塔(Eiffel Tower)でのプロポーズを経て2006年11月に結婚。だがホームズによる今年6月の電撃発表から2週間足らずで正式に離婚し、5年間の結婚生活に終止符が打たれた。
破局の原因をめぐっては、娘のスーリ(Suri)ちゃんをサイエントロジー教会とより深く関わらせたいとするクルーズの考えにホームズが懸念を示していたとの報道が出ており、これが主な原因だったのではと推測されている。
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サイエントロジー教会(Church of Scientology)が米俳優トム・クルーズ(Tom Cruise)の交際相手を選ぶオーディションを開いていたとする米エンターテインメント誌「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」の記事が話題になっている。クルーズの弁護士は「使い古しの虚言だ」とこの疑惑を否定している。
その真偽はともかく、その手法は、基地撤去論者の沖縄人が、それに異を唱える者を攻撃する手法と同じである。
『私は、教会の上層部が団体のメンバーを勝手に利用することをいとも簡単に正当化し、無情にも(ナザニンを)罰した上、沈黙を守らせたことに対しては本当に困惑した。教会側はナザリンを脅しただけでなく、実際に彼女が恥じるように仕向けたんだ』
サイエントロジストのやり方は沖縄社会における沖縄人のやり方と酷似している。彼らは、特に基地問題などに関して、脅しや、恥じるように仕向ける手法を頻繁に使う。「恥を知れ」という言葉は、基地撤去論者の常套句である。小集団の構成員、つまり生き方が同じとしているメンバーであるなら、恥を知れという言葉も成り立つだろう。しかし、異なった人格を持ち、異なった生き方をしている人間に対して、恥を知れなどとは絶対に言えたものではない。しかし、それでも彼らはその常套句を強引に使うのである。それはちょうど戦時中、アジアの人間に対して「日本人と同じなれ」としたのと全く同じ心情でしかない。それが「平和」を声高に叫ぶ人に限って、その常套句を多用するのだから、沖縄人は面白い精神構造をしていると思う。
大人のやることは子どもも真似る。野嵩一区にはそうした子どもが多いが、面白いのは、彼らは自らを賢い人間だと思い込んでいることである。傍から見れば単なる白痴が喚いているだけなのだが、どうもそのことに親も気づかようだ。それとも思いは我が子と同じだということなのだろうか。
沖縄には特に基地に関して討論はない。その実施においてスマートさに差があるものの、原則は「脅し」「恥じるように仕向ける」ことだけだから、討論にはならないのである。