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ドラマの中で登場した小説が実際にベストセラーに!「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」

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 ベストセラー小説や人気コミックを映画化、ドラマ化というのはよくある展開だが、その逆──ドラマの中で登場した小説が実際にベストセラーになり話題になるというのは珍しい展開。2012年8月からシーズン1と2が続けてDVDリリースとなっている、全米で大人気のミステリー・ドラマ・シリーズ「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」がまさにそれだ。

 主人公のリチャード・キャッスル(ネイサン・フィリオン)は、バツ2で独身のリッチな人気ミステリー作家。政財界の大物にも顔が利くかなりのセレブリティで、発刊する小説はいつもベストセラーを記録。しかし、本人は自分自身の成功に飽き飽き。そんな矢先、死体を赤いバラの花で埋め尽くし、顔にはヒマワリの花を添えるという、キャッスルの小説を模倣した殺人事件が実際に起こり、彼の元にNY市警殺人課の刑事がやってくる。

 小説のネタを探していたキャッスルは、殺人課チームを率いる美しく聡明な敏腕刑事のケイト・ベケットに興味を持ち、なんと「ベケットをモチーフとした新作を執筆するため」という名目であっさりと捜査に加わることに。そして、次々と起こる殺人事件をミステリー作家のキャッスルと女性刑事のベケットが解決していく。

 本作の魅力は、なんといっても抜群の推理力を発揮するキャッスル。周りを驚かすほどの推理力を誇り、死体に隠された事件解決の糸口を次々と見つけていく。2枚目キャラでありながら、バツ2の子持ちのマザコンという顔も持つ彼は、女性好きの上、自己中で凝り性の変わり者。反面、家族想いで情に厚く、憎めない魅力に溢れている。そんな彼とともに趣向を凝らした難解な事件の数々を解決していくベケットとの相性は抜群だ。
 ミステリー作家、女性刑事、趣向を凝らした殺人事件……というそれぞれの切り口のドラマはこれまでにも数多く作られてきたが、3つの要素が組み合わさり、しかもキャッスルとベケットのコンビが凸凹ながらも息がぴたりと合ってくるというのが「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」の特徴のひとつ。軟派でお調子者のキャッスルと辛い過去を抱えたお堅いベケットの2人の関係がどう変化していくのかも見どころだ。

 そして、ドラマ内でキャッスルがベケットをモデルにして書き上げるミステリー小説「ヒート」シリーズは、実際にリチャード・キャッスルを作者として2009年から既に3冊が発刊され、全米でベストセラーを記録。この秋には4冊目が全米でリリースされ、日本でも来年1月にいよいよ「HEAT WAVE(原題)」が発売予定となっている。作家リチャード・キャッスルの小説が実際に読めるというリアル感、またベストセラーになるほどのクオリティの高い小説であることによってドラマの面白さが保証され、ドラマシリーズはシーズン5の継続も決定! キャッスルとベケットが起こす化学反応、ドラマと現実が交差する巧妙な設定の「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」のDVDを見逃すな!

「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」シーズン1は好評レンタル中、COMPLETE BOXも発売中。シーズン2も第1弾は好評レンタル中、9月5日より第2弾、9月19日より第3弾がレンタル開始される。

リリー・フランキー
 日本に入ってくるアメリカの刑事ドラマに面白くないものはあまりないので、「キャッスル」もきっと面白いんだろうな、とは思っていたんですが、見はじめると止まらない、気になって仕方ないドラマです。しかも、この手の推理ものは日本人が好きなタイプだと思うんですよね。「刑事コロンボ」とか「古畑任三郎」のように最初から犯人が分かっていて謎を解いていくタイプも面白いけれど、最後まで犯人が分からない、最後までドキドキしながら見られるのがこのドラマの面白さ。あと、ヒロインのベケット刑事はツンケンしていて男の耳をつまむような強い女性で僕のタイプではないけれど、シーズン1途中で彼女がコートを脱ぐシーンで、「意外と胸があるんだ!」と気づいて好きになりました。夏服の彼女も見たいから続けて見ちゃいそう(笑)。

水道橋博士
 オープニングで登場する死体の映像が、(映像の魔術師と言われる)デヴィッド・フィンチャー監督が撮ったみたいに絢爛豪華で美しいんです。映画よりもお金をかけているだけあって、ストーリーも面白くて。各事件の最後の最後でパズルが上手い具合にはまっていく緻密な脚本力もみごと!どこか壁をつくっているクールビューティーな女刑事ベケットと、彼女のその壁を越えようとする軟派な作家キャッスル、この2人の関係がどうなっていくのかも気になります。

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 ドラマはフィクションだが、虚構そのものを楽しんでいるのではない。人は事実では動かず、虚構で動く。だから、もし、人を動かすとすれば、事実を語るより、その事実を虚構の形で伝えるのがいい。そこにフィクションの存在価値があり、その虚構がどのような事実を伝えようとしているのかに興味がある。

 数年前「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」のシリーズ1の数本を見た。いつもポーカーをやりながら謎解きをするパターンが気に入らなかった。日本の刑事には、事件捜査のために将棋や碁、マージャンなどを嗜みながら、情報を収集・推理を重ねるタイプがいる。その泥臭さとポーカーのシーンがダブってしまった。それ以来見ていない。『シーズン1途中で彼女がコートを脱ぐシーンで、「意外と胸があるんだ!」と気づいて好きになりました。夏服の彼女も見たいから続けて見ちゃいそう(リリー・フランキー)』のように「ある女性の胸が気になる」ということでドラマを見るほど、見たい作品が少ないわけではもないし・・・!

 社会的評価と歩みをともにする義務はないので、何らかの切っ掛けがない限り見ることはないだろう。社会的評価といえば「メンタリスト」もはじめの数話を見てそれきりである。その作品の事件解決法は誘導捜査や誘導・詐術による尋問の類でしかないので、すぐに飽きてしまった。現実においても、取調べの大半が、拷問や誘導・詐術によるものである警察をリスペクトできないのと同じである。

























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