都が国に対して申請している尖閣諸島(沖縄県石垣市)への上陸許可を巡り、石原知事は24日の記者会見で、さいたま市在住の地権者から同意が得られていることを改めて強調した。
藤村官房長官は23日の衆院予算委員会の外交・安全保障に関する集中審議で、「地権者に確認したところ『政府の責任で判断してほしい』という意向だった」と発言。これを受け、記者から地権者の同意を疑問視されると、石原知事は「つい最近も地権者に会ったけど、そんなことは言ってない。地権者は『石原さんに任せます』と言っている。ニュースソースはどこにあるんだ」と語気を荒らげた。
都が購入を検討している尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島は国が地権者から賃借し、管理している。都は島の購入に必要な不動産鑑定や利活用方法を調査するため、今月22日に国へ上陸を申請、受理された。
野田首相は24日の記者会見で、上陸許可を出すかについては「29日までに検討する」と語ったが、これまで政府関係者以外は上陸が認められていないため、都の申請は許可されない可能性がある。
また石原知事は24日、10月にも再調査を実施する方針を明らかにし、「私も行きます。逮捕されるなら、それで結構ですけど」と自らの上陸に意欲を見せた。
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石原知事と藤村官房長官の発言を聞いても、どちらが正しいのかわからない。テレビが直接地権者に会って、聞いて、報道してもらえば、すぐわかる。