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性欲発散の環境は性犯罪を助長する? それとも告白!

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 ストリップ劇場と、その場所を特定しないものの、また、みだらな行為と指定はしないものの、あらゆる階層において「歓迎」と称する新社員・新入生などへの儀礼は存在する。それは時に社会からすれば非常識なのではと指摘を受ける場合もある。軍隊では「赴任初日にストリップ劇場へ連れて行かれた。酔った同僚たちがみだらな言葉を浴びせ、新兵にみだらな行為を強制する。特異な場所だとすぐにわかった」かも知れないが、社会人の多くは、それが軍隊の儀礼だとするだけで、特に驚くほどのものではない。さらに、そうした儀礼が性犯罪を助長するなどという因果関係は成り立たない。関係性も特にないだろう。というのも、そういう儀礼が常態化していて、それが性犯罪を助長しているのであれば、沖縄における性犯罪の発生率は現在のレベルでとどまっているとは思えない。

 ベトナム戦争の頃、プレイメイトが戦中見舞いを行っている。プレイメイトといえば男性の性的対象である。多くの男性が若い頃お世話になったことだろう。軍人も例外ではないようで、彼らの宿舎にはプレイメイトらの雑誌の切り抜きが隙間なく貼られている。それを見て不思議だとする人は、女性にすらいないはずである。軍人の宿舎どころか、一般人の部屋も似たようなものが多くあるだろう。それを見ても、女性は「まったく男の一人暮らしはほとんど同じ。プレイメイトなどの切り抜きやポスターにその手が雑誌が転がっている」とするだけだろう。そうした状況から、即性犯罪となる人は、まあ、いないだろう。だが元従軍記者は『「普通の米市民は海外にいる米兵たちの行動を知らない。軍服を着る人種は、一般人より規律に厳格だと信じる人もいる」という現状を少しでも変えるため、軍に属した側の視点から米軍と性暴力の関係についても実情を語り、軍の存在意義を問い掛けている。』という。

 反戦や、軍の存在意義を問うのはともかく、男性ならあり得る情況を、異常な情況とするのはいかがなものだろう。性欲発散の環境が性犯罪を助長するというのであれば、それなりのデータなりの根拠をもってすべきだろう。元従軍記者の指摘は「私はそうした心理状態に陥った」とする告白としか受け取れない。  

 アメリカの社会構造が、アメリカ軍の組織を規定している。その組織に属する人の精神構造はアメリカの社会構造に根差している。したがってアメリカ国内における性犯罪の発生率がアメリカ軍の性犯罪の発生率と同率であっても不思議ではない。アメリカ軍による性犯罪は社会に比して特に多いというものではない。したがって問題とするほどのものではない。しかし、異国における外国の組織人の犯罪は殊更強調されて取り扱われる。



■軍の体質、性犯罪助長 元沖縄勤務者が指摘

 米軍人の性犯罪について、沖縄で兵役経験のある元陸軍軍曹(28)が21日までに沖縄タイムスの取材に対し、「歓迎と称してストリップ劇場などで新兵にみだらな行為を奨励する」など在沖米軍時代の体験を踏まえ、「(沖縄の米軍基地には)性犯罪を助長する土壌があった」と証言した。

 元軍曹は米ニューヨーク在住のマティス・チロウさん。米軍機関紙の記者としてアフガニスタン、沖縄、神奈川、フィリピン、ドイツで約5年間兵役した。

 沖縄の米軍基地には2003年に赴任。「赴任初日にストリップ劇場へ連れて行かれた。酔った同僚たちがみだらな言葉を浴びせ、新兵にみだらな行為を強制する。特異な場所だとすぐにわかった」と自身の経験を語った。

 チロウさんによれば、みだらな行為の強制は先輩、同僚による新兵の「歓迎」的な意味合いがあり、慣例化していたという。

 チロウさんは「敵を倒す(殺す)を目標に訓練を重ねる毎日で、兵士らはストレスから自分を解放する方法として酒とセックスを選ぶ」と指摘。その上で、「沖縄での性犯罪は一部の兵士だけの責任ではない。沖縄の米軍基地には、性犯罪を助長する土壌がある。それは歴史をみれば明らかだ」と性犯罪を助長する軍隊の体質を示唆した。

 また、チロウさんは、海外の米軍基地には「性と暴力の密接な関わり」が共通していると分析。暴力を正当化する軍隊では、屈強な兵士が評価され、征服欲が拡大されて無意識に「性犯罪」に走るケースもあるという。

 一方、チロウさんは08年にイラク従軍命令を拒否。米国が「テロへの報復」で足並みをそろえる中、米議会でイラクからの米軍即時撤退を訴えたことでも知られている。

「従軍記者として、兵士らからイラクでの犯罪に関する多くの証言を聞いた。しかし、軍の報復を恐れ、報道を控えた。恐怖のために記者が口をふさぐ」と軍人社会の特異性や異常性を感じ、除隊を決意した。

 自身の経験についてチロウさんは「沖縄で『洗礼』を受けた時、まだ19歳だった。当時は自分の行為が間違っていると判断できないほど未熟だった」と振り返るが、「軍では日常行動をすべて共にする。悪い空気に包まれている場合、そこから孤立して行動するのは難しい」とも指摘する。

 チロウさんは除隊後、大手オンライン雑誌「ハフィントン・ポスト」のコラム執筆などで「反戦」を訴えている。

「普通の米市民は海外にいる米兵たちの行動を知らない。軍服を着る人種は、一般人より規律に厳格だと信じる人もいる」という現状を少しでも変えるため、軍に属した側の視点から米軍と性暴力の関係についても実情を語り、軍の存在意義を問い掛けている。




























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