流通大手イオンは18日、英流通大手テスコが国内で展開する117店の運営を引き継ぐ方針を明らかにした。同日中に正式発表する。今秋にもテスコの日本法人テスコ・ジャパン(東京)の発行済み株式50%を買い取るが、不採算店舗が多く、従業員もそのまま引き継ぐことから取得金額は1円と破格の値段になった。
テスコは2003年7月に国内の中堅スーパーを買収して日本に進出。「テスコ」「つるかめランド」の名称で中・小型スーパーを展開してきたが、同業他社との差別化ができず経営不振が続き、昨年夏に日本からの撤退を表明。店舗の引受先を探していた。
イオンはゆくゆくはテスコ・ジャパンの全株式を取得してイオンの完全子会社とする方針で、主に首都圏で展開する小型食品スーパー「まいばすけっと」などへの転換も検討する。