沖縄特集 かつてテレビのドキュメンタリー番組で紹介され、現在は京都に在住している沖縄県出身者の女性が「言葉が伝わらないのです。こちらは沖縄方言でなく日本語で話しているのに伝わらないのです」と嘆いていた。番組ではどういった会話がなされたのか、会話の内容がどのようなものであったか、どのゆな単語を使い、それに対してどのような反応があったのかは、まったく紹介していなかったので、何とも言いようがなかった。
ところで、今、沖縄人のなかには「彼・彼女」という単語は、異性と付き合っていて、その付き合いの相手を指す言葉だと限定して学習している人がいる。特に女に多いようである。女から見て妄想逞しい男は気色悪いと感じるものだろうと思う。同じように、たとえば「浜崎あゆみ・・・・・、彼女は・・・」「野田佳彦・・・・・、彼は・・・」という文章のうち、彼彼女が常に異性関係にあるものを指す言葉としてのみ使われるヴぇきだとするような女は、男からすれば気色悪いだけである。良くいえば、老若男女と呼ばれるうちの”女”であって”淑女”ではない。
こうした気色悪い女(もちろん気色悪い男でもいいが!)にとって「関係」という言葉もまた異性関係ないしは付き合いに限定およびそれのみに使われるべきだとしているのだろうと思う。こういう気色悪さが沖縄人の言語感覚ならば、それは京都の人には伝わらないだろう。京都の人に限らず多くの日本人に伝わることはないだろう。同時に多くの日本人は、その気色悪い言語感覚の持ち主に対して、伝えきれる言葉を持てないということでもある。