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渡部篤郎”ダークヒーローものに喜びを感じる”「外事警察」で主演

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 渡部篤郎が演じる住本は映画「外事警察 その男に騙されるな」で、核兵器を手に入れようとするテロリストとたたかう警察官。同僚に「公安の魔物」と恐れられ、職務のためなら仲間を騙すことも厭わない役だ。

渡部篤郎
 監督(堀切園健太郎)は、僕のことをつかみどころがないと思っているらしい。だから、その想像通りにやったらいいのかな、と。NHKのドラマで一度演じた役なのでやりやすかった。

 住本は、一般市民に化けたテロリストのしっぽをつかまえるために、近くにいるほかの一般人を徹底的に利用する。身分を明かさずに近づき、弱みを握り、協力者に仕立て上げる。なぜ、そこまでできるのか。

渡部篤郎
 僕は、単純に正義感からだと思っています。そうしないとテロを防げない。でも一方で、住本は協力者には、ものすごく愛情もあるんです。

 真木よう子が協力者の葛藤を激しく演じ、核テロをもくろむ科学者に田中泯が扮した。

 ここ数年、難しい役どころが続く。園子温監督の「愛のむきだし」では愛欲にまみれた神父を、南京事件を題材にしたチャン・イーモウ監督の「The Flowers of War」(日本未公開)では旧日本軍の士官を演じた。

渡部篤郎
 役についてそれほど難しくは考えない。自分のキャラクターが際だつことより、映画の中で自然に立っていられるかどうかが大事なので。ヨーロッパには、外事警察のようなダークヒーローものがたくさんある。アジアにもちょっと先を越されていた。こういう作品がようやく日本で出てきたという喜びはありますね。

 麻生幾の小説を原作に、日本と朝鮮半島を舞台にした。

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渡部篤郎
 でも、映画はあくまでもエンターテインメント。僕としては、メッセージを込めているつもりはありません。映画好きが見てくれて、楽しいか、楽しくないか。それだけじゃないですか。


*わたべ・あつろう 1968年生まれ。東京都出身。2010年には監督として「コトバのない冬」を制作。現在、ドラマ「市長はムコ殿」(BS朝日)に主演中。「外事警察 その男に騙されるな」は、6月2日全国公開。
























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