6時16℃曇り。 10時16℃晴れ、雲が多い。 21時16℃。
寒さが続いた。空気は冷たいが、日差しの入る窓辺にいると気持ちがいい。昨夜も16℃で、猫が鳴いていて春を感じたが、今夜は鳴いていない。
黄砂の季節到来―。沖縄地方で24日、広範な地域で黄砂が観測された。黄砂の確認はことし初めて。沖縄気象台によると、那覇、石垣、宮古で午前8時から、南大東では午前11時半から確認され、見通せる距離が5〜6キロとなった。昨年は5月中旬まで観測があり、しばらく続く見込み。
一方、寒気が入り込んで気温も低めに推移。風も那覇で最大瞬間風速が13・4メートルとやや強く、肌寒さを感じる一日となった。
那覇の最高気温は同日正午すぎに17・5度となり、平年値を5度、前日比では9度近く下回った。最低気温も国頭村奥で午前5時ごろに11・3度と、この時季にしては冷え込んだ。25日の本島中南部の最高気温は18度の予想。ただ、週明けにかけて暖かさが回復する見込みという。
(2012年3月25日 沖縄タイムス「黄砂の季節到来 沖縄地方でことし初」より)
宮古島市城辺で25日、津波よけと五穀豊穣を願う伝統祭祀「ナーパイ」が行われ、城辺の砂川や友利集落などから住民が参加した。
集まった女性たちは、砂川の上比屋(ウイピャー)山の籠屋で神歌(ニィリ)を歌い、手を合わせて祈った後、1列になって移動。定められた各所で、根を強く張るダティフ(ダンチク)の棒を立てて、そこよりも上に津波が上がらないように祈りをささげた。また、海の近くではクイチャーを舞った。男性陣は、上比屋(ウイピャー)山に残り、航海安全の意味も込めて船こぎの模倣儀礼をささげた。
ナーパイは「縄張り」を意味し、毎年旧暦3月の最初の酉の日に行われる。起源ははっきりしていないが、1748年の「旧記」にもナーパイと思われる祭祀について記述があり、1771年の明和の大津波より前からあったとされている。かつては宮古島南岸に位置する上野新里や上野宮国の住民も参加していた。
砂川自治会の砂川正則会長は「何百年前から続いている大きな行事。必要性をみんなに分からせて、後世にも伝えていきたい」と話した。
(2012年3月26日 琉球新報「古島:津波よけで祈り 祭祀「ナーパイ」」より)