なでしこ 宿敵アメリカに歴史的勝利
日本時間のきのう深夜、なでしこJAPANがアルガルベカップ第3戦で澤穂希選手を欠きながらも宿敵アメリカに勝利した。アメリカの主力、アビー・ワンバック選手は、五輪2連覇の意地があると、試合前からリベンジに燃えていた。
アルガルベカップ第3戦、日本×アメリカで、後半19分すぎ、佐々木則夫監督は一気に3人の選手を交代するという大胆な采配を見せた。残り時間10分を切った38分、日本が先制点を取り、これを死守。史上初めて90分間でアメリカに勝利した。
スタジオ解説
なでしこの対アメリカ戦の話題でトーク。小倉智昭が、0-0で引き分けて、得失点差でアメリカに決勝に行かせたほうが五輪は戦い易かったのではとコメント。田中アナがスポーツ紙各紙の1面記事、米アビー・ワンバック選手とピア・スンダーゲ監督の試合後の談話を紹介。
決勝ゴールを決めた高瀬選手のプロフィールと、身体能力を生かした強引プレーという特徴、さらに対デンマーク戦で代表初ゴールを決めた菅澤選手を紹介し、佐々木則夫監督の新人起用が功を奏したと分析。
なでしこJAPANのロンドン五輪金に向けたアメリカ戦必勝法として、敵陣でボールをキープすること、FWサッカー選手を止めろという大竹七未の挙げるポイントを説明。
なでしこJAPANについてトーク。日本代表のユニホームをスタジオに用意し、中央のピンクの線は絆を示し、W杯優勝のエンブレムがつけられていると説明。プロリーグの雲行きが怪しいアメリカは必死になっていて怖いと小倉智昭がコメント。
ポルトガルで開かれている女子サッカーのアルガルベ・カップで5日(2012年3月)、日本代表(なでしこジャパン)がアメリカを1-0で下し、決勝に進んだ。これまで対アメリカ戦は4分21敗だっただけに、ようやくの1勝だ。 あす(7日)にドイツと対戦する。
8か月前のワールドカップ決勝の決着はPK戦で、記録上は引き分けだから、アメリカも期するところがあった。ワンバック選手も「われわれには五輪2連覇の意地がある」といっていた。しかも、この日は澤穂稀が体調不良で欠場というハンデを背負っていた。
ゲームが始まるとなでしこはチームワークが冴えた。身長差と長い縦パスを武器に強力フォワードが突破というのがアメリカの持ち味で、再三ゴールを脅かされたものの日本は守り切った。そして後半38分、宮間あやのコーナーキックに高瀬愛美が頭で合わせて貴重な得点をあげた。
今回からキャプテンを務める宮間は、「ワールドカップがまぐれじゃないことを証明したい」と言っていたのだが、まさに結果で示した。試合後も「まだレベルアップしたい」と話していた。代表初ゴールの高瀬は「決勝でも点を取りたい」。
佐々木則夫監督も「前半を耐えて、後半を新しい選手が決めてくれるという、予定通りの結果を出してくれたので、ノンフィクションの『スピルバーグ則夫』としては非常によかった」とごきげんだった。
中野美奈子
金メダルが見えてきました。
小倉智昭
この勝ちがよかったのかどうか微妙。ボクは0-0で引き分けて、得失点差でアメリカを決勝に進めた方が、オリンピックでは絶対戦いやすかったと思っちゃうんだよねえ。ドイツはオリンピック出られないんだから、ここで日本を叩いてやれということになる。それが一番いやでね。
当のアメリカの反応は「この5年間で最もレベルアップしたのは日本だ。素晴らしいチームに成長した」(ワンバック選手)、「日本の技術力や巧みなボールコントロールは 世界のチームのお手本だ」(スンダーゲ監督)
スタジオには日本代表のユニフォームがあったが、ワールドカップのエンブレムに胸元にピンクのライン。
田中大貴
これ売れるでしょう。
小倉
男子は赤い線が入ってからあんまりよくないんで、気になって。
竹田圭吾(ニューズウィーク日本版編集主幹)
澤選手がいなくても勝てたという経験値からいっても、やっぱり勝った方がよかったんじゃないかな。
小倉
いま一番必死なのはアメリカ。オリンピックで勝たないとスポンサーもつかなくなる。リーグも休んでる。
田中
さらに怖くなったアメリカがロンドンに来ると。
小倉
横綱相撲ができるかどうか。いまから心配しちゃいけないでしょうか。
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