原発直下型地震の懸念 地下の断層に“異常”
東京電力の会見で福島第一原発で直下型地震の恐れについて質問が記者が出された。これは、地震学の専門家の趙大鵬が専門誌「Solid Earth」の中で、福島第一原発の近くの双葉断層で直下型地震の可能性を指摘した。理由として、震災後の大規模余震の震源地となった井戸坂断層と構造が似ていおり、また、余震の原因と見られる断層内水が入っりこんだことで滑り易い状態となって発生したが、その傾向が見られている。
直下型地震の懸念 断層崩壊 その威力
震災後の大規模震災の余震の震源地の井戸沢断層に訪れると、地割れの後など断層崩壊の爪痕が今でも残っていた。また、震源地の近くのいわき市立田人中学校の体育館は、傾いた状態で再建のめどがたっていない。
直下型地震の懸念 断層のズレに“たまった水”
井戸坂断層を沿って山道を歩くと地下から湧き出した水を発見した。この水が断層の摩擦を減少させ地震を引き起こした原因である。また、このような状態に近い、双葉断層についての危険性は、政府などからも指摘されている。さらに、原発に直下型地震が起きた場合さらなる放射性の追加放出される可能性があると指摘した。
スタジオ解説
いわき市の余震の影響についての被害の大きさに言及した。いわき市と福島第一原発の地下の断層の映像と断層の地震のメカニズムについての実験を行いながら直下型地震の解説した。
福島第一原発の耐久性について解説。東京電力の建物にかかる瞬間的な力の加速度の値などを発表し、耐震調査をした所、補強を行わなくても耐震安全性は確保できていると東京電力は発表していると話した。しかし、番組が、いわき市の余震の加速度の値を調べた所、東京電力の耐久値の4倍の値を示しており、原発の設計者、原春男からは、危険性を指摘した。
東京電力の福島第一原発に対しての直下型地震の危険性についての会見に対しての話をし、安全性への対策が甘かったのではないのかなど震災後の対応の遅さを危惧した。
福島第1原発に直下型地震の懸念があると、東北大大学院の趙大鵬教授(地震学)らが発表した。原発近くを走る双葉断層の地下の様子が、昨年4月(2012年)に震度6弱の余震を起こしたいわき市の井戸沢断層に似ているのだという。「似ている」とはどういうことか。
双葉断層は第1原発の西を南北40キロにわたって走っていて、北端は宮城県にかかる。原発までの距離は数キロ。趙教授は地下の構造に異常があって、地震を引き起こす可能性があると欧州の専門紙「Solid Earth」 に発表した。
いわき市にある井戸沢断層は東日本大震災の1か月後に発生した震度6弱の余震の震源になった。趙教授らの研究では、2つに共通しているのが地下にある水の存在。この水によって、4月の井戸沢地震が起った。同じことは双葉でもありうるというのだ。
井戸沢地震は地表にはっきりと断層が顔を出したことで知られる。田中良幸リポーターがきのう15日(2012年2月)、この断層をたどった。道路脇の側溝はいまもコンクリートが浮き上がり、鉄製のフタなどがねじれている。中学校の体育館の床はまだ傾いたままだ。山林に入ってバックリと割れた断層を追うと、川もないのに小さな池ができていた。地下から吹き出した水に違いない。地元の人たちは、「突き上げるような衝撃」と「バリバリという音」で断層の崩壊を感じたという。
趙教授は「地震の時期、規模は言えません。ただ構造の異常がよく似ているということだ けです」という。しかし、もし起きたら福島原発はどうなるか。専門家は循環冷却系が破損する可能性をいう。当然、放射性物質が放出されるだろう。
しかし東電は、「万一起きても、建物の健全性は確保される。冷却系も回復が可能」という。いつもの答えだ。地震が起るなんて考えてもいない。
小倉智昭
いわきの地震は単なる余震として片付けていたので、こんなに被害が出ていたとわからなかった。
田中
いわきの人たちは東日本大震災も経験しているが、それ以上だった、この世の終わりだと思ったとまでいってました。
真鍋かをり
原発ができた時はこんなこと知らなかったわけでしょう。心配ですよ。
小倉
耐震補強だってできない状況でしょう。
地震に耐えるかどうかだが、田中は耐震強度を加速度(Gal)を示した。福島原発の6つの原子炉が想定している加速度は412から487Galで、3.11のときは一部で550Galに達したが、概ね許容範囲内だったとして、補強を行わなくても安全としている。しかし、4月11日に起った井戸沢の地震(M7.0、 震度6弱) の最大加速度は2071.1Galだった。原発5号機の設計者の上原春男氏は「2000Gal以上の地震が直下で起きたら、正直怖いですね」と話す。
小倉
いま危機感をあおっても仕方ないが、こういうことがわかったら注意が必要だろうね。
といって、補強すらできない。東電はどうして平然としていられるのか、それも不思議。