期日前投票率が前回を0.7倍ほど下回った。今回の選挙への関心の低さを示したものだろう。
12日投開票の宜野湾市長選を前に、沖縄タイムス社は3、4の両日、宜野湾市内の有権者を対象に、電話による情勢調査を実施した。元職の伊波洋一氏(60)=社民、共産、社大推薦=が先行し、前県議で新人の佐喜真淳氏(47)=自民、公明、新党改革推薦=が追う展開となっている。一方、市域の4分の1を占める米軍普天間飛行場問題を「どう解決するべきだと思うか」との質問に、約9割が県外・海外移設や無条件返還を求め、県内移設に反対の意向を示した。
調査は5日の告示前に実施したことに加え、約2割が投票態度を明らかにしていないため、情勢は変化する可能性がある。
投票に「必ず行く」(90・2%)と「たぶん行く」(7・1%)を合わせると97%に達し、強い関心を示した。
伊波氏は社民、社大支持層の9割以上、共産支持層の約8割を固め、自主投票を決めた民主支持層の約6割、支持政党なしの4割に食い込んでいる。
佐喜真氏は最も政党支持が多い自民支持層の9割以上と、公明支持層の大部分を固めている。
候補者を選択する際、重視する点は、「基地問題の解決力」(38・9%)が最も多く、「経済政策」(25・0%)、「医療・福祉・介護政策」(21・4%)「雇用対策」(8・3%)「教育・子育て」(6・5%)と続いた。
一方、まだ決めていない人のうち「医療・福祉・介護政策」を重視すると答えたのは最も多い3割強、「経済政策」は2割強だった。
無党派層の4割、20代の4割強はそれぞれ投票する候補者を決めていない。
調査方法 3、4の両日、オートコンタクトシステムで行った。宜野湾市内の電話帳データに基づき、無作為に電話をかけて回答を得た。回答者は509人(男性207人、女性302人)。
(2012年2月7日 沖縄タイムス「宜野湾市長選:本紙情勢調査を実施」より)