京都の祇園で、8月1日に舞妓さんたちがお世話になっている人たちにあいさつ回りをする「八朔」の行事が行われました。
8月「朔日」を表す「八朔」は、旧暦では、稲穂が実り始めるころとされています。
田んぼが実る「田の実」にかけて京都の祇園では毎年、8月1日に、黒の紋付きで正装した舞妓さんや芸妓さんが、お世話になっている芸事の師匠やお茶屋などにあいさつ回りをします。
1日は時折、雨が降るなか、和傘を手にした舞妓さんたちが着物の裾をたくし上げてお茶屋の玄関に入り、女将に「おめでとうさんどす」「おたの申します」とあいさつしました。
建物の前では、観光客などが、あでやかな舞妓さんたちの姿をカメラで撮影していました。
祇園甲部の舞妓、佳つ智さんは「雨で残念ですが、正装の着物と髪の重みで気持ちが引き締まる思いです」と話していました。