電車から降りようとした女性が、電車とホームの間に挟まれてしまった。
さいたま市南区のJR南浦和駅で22日午前に起きた。隙間は約10センチで、腰のあたりまで落ちてしまった。ホームに居合わせた人が列車非常停止ボタンを押し、駅員が駆けつけたんだけど、引き上げられなかった。
とっさに別の駅員が車体の側面を押す動作をした。すると周りにいた乗客約40人も手伝って、一緒に力を合わせて押してくれた。車内にいた乗客も軽くなるように降りたんだ。それで少しずつ隙間を広げ、ボタンが押されてから約5分後に女性を抱え上げることができた。
無事に助け出した時には、大きな拍手と歓声が上がったそうだよ。
この車両の重さは約32トン。車輪のついた台車の上に、人が乗り込む箱のような車体を乗せている仕組み。間には「空気ばね」と呼ばれる、風船を押しつぶしたような形のゴム製の部品がついている。
空気ばねは線路から伝わる衝撃や揺れを吸収して、乗り心地をよくするんだ。中には圧縮空気が入っているため横から力を加えたことによって、車体が傾いた。
JR東日本大宮支社によると、降りる時につまずいてしまうことはあっても、足や腰が抜けなくなることはめったにないらしい。
確かに、人は右足・左足・右足という順で歩行するから、片足がズボッとはまれば前につんのめる筈である。でもキョンシ―だと、両足跳びだから、ぴょん・ぴょん・ぴょんズボッで嵌るだろう。
人の力で電車を傾けて救出するなんて聞いたことがないらしい。レスキュー隊の到着を待つこともできたけど、結果的には素早い救出につながったようだ。
それにしても、利用者にとっては「どういう歩き方をすれば躓いたり、嵌ったりするのか」が重要な情報なのにメディアは伝えない。