広島県呉市の灰ケ峰で女性の遺体が遺棄され、男女7人が逮捕された事件で、12日に自首した広島市東区の少女(16)が、いったん県警広島東署から自宅に帰されていた13日午前、一時逃走を図っていたことが捜査関係者への取材で分かった。
家族から連絡を受けた県警が、自宅を出てバスに乗って移動していた少女の居場所をつきとめて任意同行を求め、少女の供述に基づき遺体が発見された後の14日未明になって逮捕したという。少女はメッセージのやりとりができる携帯電話の無料通信アプリ「LINE(ライン)」で知人に「逃げたい」とメッセージも送っていた。
また、少女が逮捕前、県警への自首をラインなどで告白した際、後で逮捕された他のメンバーが、一斉に事件に関するラインのメッセージなどを消去していたことも判明した。
県警は他のメンバーが自らの関与の発覚を恐れて証拠隠滅を図ったとみて携帯電話などを解析。事件に至るまでのメンバー間のやり取りの詳細に注目している。